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ゲゲゲの1年

2010年12月02日 | 心に残る言葉
写真:時事通信


流行語大賞は「ゲゲゲの~」=「脱小沢」は受賞者辞退(時事通信) - goo ニュース

毎年、流行語大賞って、年末の風物詩みたいになってますが、まあ他人事だからと、あまり興味もなかったのです。
しかし、私自身、今年はNHKの「ゲゲゲの女房」に染まっていたので、他人事じゃないような気分になりました(笑)

なにせ、個人的なことですが、今年の春夏秋と、思いがけない事態が起こってしまい、それは結果として、とても良いことだったのだけれど、その最中はちょっこし、つらくて、しんどくて、ゲゲゲがなかったら、朝起きる気力さえおこらなかったと言っても、過言ではないっ!…と、こげに言い切れるくらい、目先の1日1日を重ねて過ごすしかできなかったのです。涙。

村井家(=水木家)は、今日も大変だったけど、明日はきっと、あさってはきっと、と。・・・何となく、自分たちと水木さん夫婦をどこかで重ね合わせて見ていたのかもしれませんが。
しかし、どんなに大変なことがあっても、深刻にならずにどこか飄々と、明るく、やり過ごすヒロイン夫婦に励まされ、元気をずいぶんいただいておりましたのでさぁ。

公式HPの掲示板には、ゲゲゲマニアの熱い書き込みが多くて、元気をもらっていたの自分だけじゃなかったんだなって再確認しました。
印象に残っているシーン、いっぱいあるんですが、あえてゲゲゲマニアがあんまり指摘してないシーンを言いますとね。



貸本マンガ屋さんのこみち書房のみち子さんのご主人。戦後、シベリア抑留されて、仕事に関してあるトラウマを抱えて帰国した。体を壊していたこともあって、どんな仕事も長続きせず、競馬に明け暮れる毎日で、家族ともぎくしゃくしていた。
貸本マンガ業界全体が、テレビやマンガ雑誌に押されて、風前のともしびになった時、彼はみち子さんから決断を迫られる。しかし、相変わらず逃げてばかり。

そんなご主人が、おんぼろの水木さん宅にやってきて言う。

「あんたも、戦争で相当つらい目にあったんだろう」

水木しげるの戦記漫画は、他の戦争マンガのようにかっこいいシーンじゃなくて、戦争の汚くて恐ろしい部分が描かれていたこと、何より片腕を失っているのだから、おそらく、ご主人は、水木さんに会って、二人で、戦争のために傷ついた自分たちのつらさを分かち合い、慰め合いたかったんじゃないかと。
ところが、水木さんは、彼が(多分)期待したろう答えと全く違うことを言ったのだ。

「自分は、自分をかわいそうがっている人間には、同情せんのです。
 本当にかわいそうなのは、戦争で死んでしまった人間です。
 自分たちは生きているのだから、それだけでありがたいことです」


・・・ちょっと違ってるかもしれないけど、大体そういうようなことを言うわけです。

自分は、自分をかわいそうがっている人間には、同情せんのです。

これ、実は私もハッとさせられました。
タイムリーすぎるっていうか、その時は、自分のせいじゃないのに、どうしてこんな起こるのかと、ちょっとつらくて泣きそうだった時だったので、どこかで自分をかわいそうがっていたかもしれないって、ぐさっ!と胸に刺さりましたです。
もうね、ごめん水木さん、ありがとう水木さんですよ。
そうなんですわ、生きてるだけで丸儲けだよね、さんまさん(笑)

時代の閉塞感とか、マスコミが言うけれど、「ゲゲゲの女房」が脚光を浴びた年、それは人々が自分の足元を見直すことができる、案外いい年だったんじゃないでしょうかね。 




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2 コメント

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深大寺に (はなこころ)
2010-12-02 17:10:37
こないだ
おじゃましたばかりです。
私が一番
おお!タイムリー!
と、
叫んでしまいましたよ。

・・はなこころ
返信する
はなこころさんへ (金木犀)
2010-12-03 23:15:30
深大寺!いいところですよね。
今年はずいぶんブレークしましたね。
境港も・・・
これも、ゲゲゲパワーだったかな(笑)
返信する

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