虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

「ヒッキーヒッキーシェイク」 津原泰水・著

2019年06月28日 | パワーかフォースか



津原泰水の「ヒッキーヒッキーシェイク」という小説。
百田尚樹の盗用問題に噛み付いたせいで出版社から文庫化拒否されたところを別の出版社が意気に感じて代わりに出版したというエピソードで衝動的に買いました



というメッセージと共に、とある人より、1冊の文庫本が届きました。
ご存知の方はご存知の案件だったかもしれませんが、あまり詳しいことは知りませんでした。上の言葉で、ざっとした経緯は理解しました。
百田尚樹といえば、韓国ヘイトも辞さない安倍さんお気に入りの作家であることは承知しています。盗用問題とは「日本国紀」という日本会議御用達の著書にあるウキペディアからの盗用についてでしょう。それを指摘した作家さんが、出版社から嫌がらせの憂き目にあったと。


検索しました。こちらにより詳しい内容が・・。

幻冬舎出版中止トラブル、作家・津原泰水さんが明かす、日本国紀と、盟友だった担当編集者の「変節」
https:://www.huffingtonpost.jp/entry/storyt_jp_5ce28a05e4b09e057807e725


それはそれとして、せっかく届いた本だからと、軽い気持ちで読み出したのだけれど、ストーリーの展開のテンポが小気味よくて、特に後半からの勢いといったら、次が気になって止められなくなってしまいました。面白かったです
・・途中から頭の中で中心人物のイメージが、勝手に宮藤官九郎さん(353P)が動いてるみたいに重なってきたけど、まあ、それは読んだ人の感覚それぞれと思いますので、気にしないでください。

読み進むほどに、引きこもりの皆さんたち一人一人の個性が際立ち、それぞれを応援したくなる、愛しくなる。
久しぶりに小説を読む面白さ、思いだしました。「ヒッキーヒッキーシェイク」(323P)
323pは 意欲と希望
まさに物語の読了後、この2つの言葉通りの幸福な気持ちに満たされました。


ハヤカワ書房の編集者さんの選択はあっぱれでした。帯に書かれた言葉もいい。
  (抜粋)
この小説が読者に受け入れらないのであれば、もはやこの世界に文芸なるものは必要なく、僕が編集者でいる意味もない。
「人にこのような美しい感情を抱いてもらうことこそ、文芸の価値はあるのだと」



ツイッターでも、本屋さんたちの矜持を感じます。







言葉って人を傷つけるけど、人を励まし喜びを与えてくれるのも言葉だから・・・
言葉を大切にしたいですね。こんな時代だからこそ、よけいにしみじみ思います。





 おまけ 登場人物にちなんでベタですが・・

スカボローフェア【訳詞付】 - Simon & Garfunkel




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