最近、口をぽかんとあけている若者や子どもが多いと聞いたことがあります。
これは、いつもぼんやりしているためじゃなくて、呼吸を口でしているためだとか。そもそも呼吸は鼻でするもので、人間以外の動物は、口で呼吸はしないんですって。犬が舌を出してハアハアしてるのは、汗腺がないので舌で体温調整をしているため、決して口で呼吸してるわけじゃないんです。
医学博士の西原克成先生のお話を書いたこんなコラムがありました。(以下、青字)
■【コラム】 鼻呼吸と口呼吸はいったい何が違うの?(R25) - goo ニュース
ハァ、ハァ…。いや、コーフンしてるんじゃありません。風邪で鼻が詰まって、口で息をしてるんです。にしても、口で呼吸をしていると、なぜ苦しいのか…。『健康は「呼吸」で決まる』の著者、西原克成先生に聞いてみた。
「それは、口が本来は呼吸器ではないからです。ほ乳動物の中で、口呼吸ができるのは人間のみ。人間は、600万年前に言葉を習得し、しゃべりやすい構造に進化した結果、口で呼吸ができるようになりました。そもそも、口は食べ物を摂取する器官、鼻が呼吸をする器官。人間以外のほ乳動物は、気道と食道がつながっていないんです」
つまり、物を喉に詰まらせて呼吸ができなくなるのも、人間だけなんですね…。鼻呼吸と口呼吸は、どう違うのですか?
「鼻で呼吸をすると、空気が鼻腔、副鼻腔、内耳などにより浄化、加湿され、酸素交換しやすい状態になります。しかし、口で呼吸をすると、酸素交換が十分にできないだけでなく、口の中や喉に住み着いているばい菌をそのまま体内に取り入れることに。これらのばい菌は白血球に入り、体中にばらまかれてしまうんです」
口呼吸、怖ッ! 鼻呼吸を習慣づけるにはどうしたらいいのでしょうか?
「まずは、鼻呼吸を心がけてください。胸を張って姿勢を正し、思い切り胸に空気を入れて、お腹で息をします。物を食べるときは、口呼吸をしないよう口を閉じ、左右の歯を均等に使って30回以上噛むこと。寝るときには、柔らかい枕を使い、横向き寝、うつ伏せ寝をしない。また、普段から唇をテープなどで貼ったり、ひそかに赤ちゃん用のおしゃぶりを使うだけで、ずいぶん口呼吸を防げますよ。もうすぐ花粉の季節ですが、花粉症も口呼吸によってひどくなります。あまりにひどいときは、ドライヤーで鼻の周りの空気を温めると、鼻の働きがよくなりますよ」(同)
ドライヤーで鼻を温めながら、仰向けでおしゃぶりをくわえている姿…人に見られたらアウトだな。(R25編集部)
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>ドライヤーで鼻を温めながら、仰向けでおしゃぶりをくわえている姿…人に見られたらアウトだな。
ははは。ぜひとも人に見られないようにやってください・・・(笑)
冬は、空気が乾燥した風邪の季節ですが、ウィルスから身を守る免疫力。さらに、西原先生の著書には、以下(青字)のようにも書かれていました。
免疫力を高めるのに、もっとも大切なのは、少しでもばい菌を、血液やリンパ液に送り込まないこと。その上で、細胞呼吸をつかさどっているミトコンドリアを活性化させればいいのです。口呼吸を鼻呼吸に変え、常に腸を体温以上に暖めて「骨休め」を十分にすること。これだけで免疫力は確実に高まります。
とにかく、口呼吸をやめて鼻呼吸に変えることが、免疫力を高める第一歩なんですねえ。
赤ちゃんのおしゃぶりだって、体の機能を高めるためにも大事だったんだ。
でも、呼吸って無意識の領域だから、自分は口呼吸者かどうか、わからない人も多いと思います。特に寝てるときなんて、わからないですもんね。
以下に西原先生の著書「免疫力を高める生活」から抜粋します。
【口呼吸者の特徴と自覚症状】
・上あご前突(出っ歯と反っ歯)、うけ口
・寝ても疲れが取れない
・風邪をひきやすい、扁桃炎
・歯並びが悪い、歯周病、口臭
・唇が荒れていて(カサカサ)、たらこ唇
・片側噛み
・便秘、下痢
・肌につやがない、しみ、しわ、むくみ
・ぜんそく、アトピー、ジンマシン(アレルギー体質)
・生理痛
・腑抜け顔
・起床時にのどが痛い
・起床時に口がカラカラ
・花粉症である
・音を立てて食べる
・いびきと歯ぎしり
・姿勢が悪い
・肌荒れ、冷え性
・頭痛、偏頭痛
・子宮内膜症
・低体温
これを見たら、現代人のほとんどが口呼吸じゃないかと思いました。ご覧になって複数思い当たることがあるようでしたら、意識して鼻呼吸するようにしてみたら何か変化があるかもしれませんよ。
それにしても、「腑抜け顔」って、ちょっと西原先生・・・・
お口をとじてねてましゅか?
★西原ワールド概要
神がアダムに生命を吹き込む時も、口移しではなくて、鼻から入れましたから、鼻で吸うのが正しいんでしょうね。「息」はラテン語でspiritusなので、息が魂、生命のもとですね。その吸い方を間違えると大変なことになる。東洋の呼吸法も、鼻から吸って口で吐くという、あれは精神統一もありますが、健康や免疫力を保つためでもあったんですね!
風邪を引いたときは、鼻呼吸はできませんから、たいへんですね。なかなか治らないわけです。
おっしゃるように、ヨガでも禅でも東洋の呼吸法は、鼻から吸って口で吐く。それが健康につながります。
西原先生は、医学的な裏づけをしてくださったんだと、ヘルメスさんのコメントで、気づきました。
ありがとうございます。
>「息」はラテン語でspiritusなので、息が魂、生命のもとですね。その吸い方を間違えると大変なことになる。
そうなんですか、おもしろいですね~~!
体に入ってるのは、息であり魂であり、それがあるからこそ生きている。昔の人は、判っていたんだなあと思います。
金木犀さんも、ヨガをされていたのですか。
わたしもやっていたことがありますが、深呼吸と言っても口をあけてはいけないんですよね。小学校のときのラジオ体操では、口を開けてやるように指導されたと思いましたが。だから口呼吸のほうがいいとずーと信じていました。
ヨガ呼吸は面白いですね。片方の鼻を交互に閉じたりして、鼻呼吸をしたりして、訓練すると、鼻のとおりがよくなるんですもの。
例の「腑抜け顔」というのは なんともうんとも・・・
鼻呼吸これからもこころがけます。猫ちゃんはちゃんと鼻呼吸していますね。かわいい~
非戦さんは、ヨガをやってらしたんですね。
私は、残念ながらやったことはありません。
やっぱり鼻から吸って口から吐く、由美かおるさんがやっている呼吸法を寝る前にしますと、よく眠れるみたいな気がします。
>小学校のときのラジオ体操では、口を開けてやるように指導されたと思いましたが
そうでしたっけ?そういえば、昔のスポーツは、水を飲んではいけないとか、うさぎ跳びがいいとか、今の常識とぜんぜん違うことをやっていましたよね。
未来は、今の常識が非常識になることだってあるかもしれません(笑)
>ヨガ呼吸は面白いですね。片方の鼻を交互に閉じたりして、鼻呼吸をしたりして、訓練すると、鼻のとおりがよくなるんですもの。
すごいですね!
これから花粉の季節ですから、鼻呼吸で、花粉症も予防できそう。
口呼吸について色々と調べていたところ、こちらのブログに辿り着きました。
口呼吸の危険性について改めて再認識する記事でした。
それにしてもネコちゃんがカワイイ。(笑
古い記事を見つけてくださってありがとうございます。
私が子育てしたころは、赤ちゃんのおしゃぶりは、歯並びが悪くなると言って、歯科医からやめさせられたりしたものですが、口呼吸が定着するまではしていたほうがいいのですね。
何につけても、常識と思っていることが、時代によってころっと変化するんですねぇ…。