( 5月上旬 )
ナベワリは ずっと以前に 一度だけ見たことがありますが
山歩きの途中だったこともあり
気に掛けることなく そのまま通り過ぎてしまいました。
そんな出会いから かなりの時間が経ってしまいましたが
今日はしっかり見てみましょう。
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ナベワリ : ビャクブ科 ナベワリ属
和名は「舐め割り」の転化で、葉が有毒でなめると舌が割れるからという
( 山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」)
お花は葉腋から垂れ下がっていて真上からは見えませんが
葉の縦脈がはっきりしているので、見慣れると 見つけやすいです。
↓ 横から見ると こんな感じ
葉腋から長い花柄を出して垂れ下がっている花は
一部はもう結実しはじめています。
こちらは ちょうど花盛りですが
見えているのは お花の背面で
やっぱり 正面を見たい。。。
カメラを下に入れて撮ってもみるけれど
色も作りも はっきりとはわかりません。
それでも、ラッキーなことに
地面に落ちていた花の中に、ほぼ原型を留めているものがありました。
花被片は4個、外片2個のうち1個は大きく
雄しべは 4個
雌しべは? 見えません。
↓ ひとつを分解してみると
(手前の内片を一枚取り除く際に、雄しべが1個取れて落ちました)
雄しべの根元に見える 白くて丸いものが雌しべで
その下の緑色が子房でしょうか
だとすると、こんなに埋もれていて 受粉はどうするんでしょう。
もしかして、雄しべ間の隙間から 入り込むの?
それくらいしか思いつきませんが
ご存知の方、どうぞご教示をお願いします。
ナベワリは 初めて見たときの印象そのままに 変わった面白い花で
疑問点は残ったものの、宿題がひとつ片付きました。
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この日 他に出会ったのは
ホソバテンナンショウ
ウラシマソウ
タチガシワ
ヤマトグサ
カヤラン
ナベワリの花は花被片が緑色だし、うつむてい咲いているしで
華やかさはないのですが、こういうお花ってなぜか気になるんです。
ハム次郎さんに見たいと言っていただけて嬉しいです。
ヤマトグサも変わっていますよね。
垂れ下がっているのは雄しべなのですが、この日は雌しべを見ようと頑張りました。
いつかそちらも載せたいと思っているのですが。
おはようございます。
いつも楽しみに拝見させていただいています(^-^)♪
ナベワリ、初めて知りました。
花弁(ガクでしょうか)の色や形が面白く興味深々
また見たい花が増えました。
ヤマトグサもまた、見てみたい花!!
はなねこさんの知識の広さにびっくりしながら、毎回可愛くて繊細で面白い花の登場を心待ちにしています。