はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

大朝日岳(前泊&登り編)     2016.07.21-22

2016-07-25 | 7月、8月に歩いた山

夏山はじめは、遠く 山形の 大きな 大朝日岳へ。 

pallet さん、ゆきさんの山行に ちゃっかりと乗せてもらって、出かけてきました。

 

 ===============   --------   。。。。。。。

 

山形新幹線で山形駅まで。そこから左沢(あてらざわ)線に乗り継いで、終点の左沢駅へ

さらに タクシーに乗ること 一時間。 ようやく 登山口となる 古寺鉱泉に到着しました。

 

駐車場から 古寺川沿いに進んでいくと

今日のお宿へと渡る橋を指し示すようにノギランが咲いています。

うふ  これなら明日は たくさんのお花との出会いに期待がもてるかも。

 

今日のお宿の 朝陽館 です。

 

  

                        (小サイズの画像はクリックで拡大します。以下同様)

赤さび色の温泉、黒光りする床板、ランプの灯りなど、レトロな雰囲気のお宿は

岩魚の塩焼きや山菜、キノコ、だし、などのお料理が とても美味しくて

これなら、明日のお弁当を頼んでもよかったかな

古寺川の瀬音を子守唄に、ずいぶんと早くに眠りについたようでした。

 

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  登山一日目

(コースタイムは、下山編の最後に載せています。)

  

宿のご主人から、登山道の様子や注意点 などの説明を受け、出発は 7時過ぎ。

朝陽館の裏手から登山道が始まります。

今夜は避難小屋泊まりのため、シュラフや食料などを詰め込んだザックは 12キロほど。 

歩き出し早々の急登に 早くも息があがり、休憩までの一時間が 久々につらかった。

 

 緩やかに登るようになると、ほどなく ヒメコマツとブナの「合体の樹」

抱きついている palletさんは、裏側から見る ブナの姿とそっくり。

 

 

一服清水で休憩にして、冷たいお水を補給します。

このコースでは、途中に3ヶ所の水場があり、余計に持たずに済むので 大助かり

近くに咲いていた ウゴアザミ(多分)では、蝶が吸蜜中です。

 

 

ハナヌキ峰からの道が合流すると、また少し傾斜が増してきました。

ヒメコマツ(見分けがつかないけれど)やブナやミズナラなどの大木の間を行きます。

昨年はブナの実が豊作だったそうですね。登山道にもたくさん落ちていました。

 

           

                  

 

三沢清水の水は、山岳会の方たちがホースで引いてくださっているとか。

一服清水で汲んできたので、ここは お味見だけにしますが

森が元気だと、お水が美味しいですね。

ハクサンシャクナゲがちょうど見頃を迎えていました。

 

 

高木がなくなると、足元には お花が見られるようになります。

咲き始めたナンブタカネアザミ(多分)  葉はトゲトゲで、ぶつかると大変。

シロバナハナニガナが、登山道わきにずっと咲いています。

この後、ミヤマコウゾリナやミヤマクルマバナも長いこと お供してくれました。

   

ナンブタカネアザミ/シロバナハナニガナ

ミヤマコウゾリナ/モミジカラマツ/ミヤマクルマバナ

 

 

あたりが開けてくると、まもなく古寺山。

小朝日から大朝日、以東岳までの連峰が見渡せるというけれど

残念  ガスガスで 全く見えず。

今日のお天気はくもり。お昼頃には 日も射す予報だというのですが。。。

 

途中の湿地帯付近では、咲き残りや咲き始めのお花が。

    

ハクサンチドリ/エゾシオガマ/アカモノ

ノウゴウイチゴ/ミヤマツボスミレ/ミツバオウレン

この他にも、ツマトリソウやイワカガミも。

 

 

小朝日岳直下の分岐では、展望を期待して山頂を通るコースにしたけれど

   やっぱりガスガスで何も見えず。

 

この先は、晴れていれば、雄大な景色を望みながらの稜線漫歩のはず

うっすら太陽も出て、期待を持たせてくれるのですが。。。

 

小朝日岳の下りは、はじめは緩やかな尾根道だったけれど

途中からは 岩の多い急下り、巻道を合わせてからも 厳しい下りが続きます。

 

傾斜が緩んだ先では、ヒメサユリが わずかに咲き残っていました。

シーズンには、ヒメサユリロードとなる場所のようです。

優しいピンク色のお花は、こんなお天気のほうが きれいに見えますね。

このお花との出会いを熱望していたという ゆきさん、 とっても嬉しそう

 

 

岩混じりの稜線では、タカネマツムシソウが咲き始めています。

コキンレイカやヤマハハコ、コメツツジ、タカネイブキボウフウ、タカネアオヤギソウなど

お花は端境期と思っていたけれど、ここに載せきれないほどいっぱい

ありがとう。   眺望はなくとも、元気をもらいました。 

  

タカネマツムシソウ/ハクサンシャジン/ミヤマコゴメグサ

 

コース随一の美味という 銀玉水で、今夜と明朝の水を汲んでいきます。

例年なら この辺りは 残雪があるようですが、今年はこの通り

 

水場付近は ちょっとした お花畑になっていて

 

ニッコウキスゲやタカネヨモギ、ミヤマキンポウゲ

シナノキンバイ、カラマツソウ、ミヤマアカバナなどが 咲き競っています。

 

 

わずかに登ると、背後に 小朝日岳や古寺山が姿を見せました。

ああ 嬉しい。。  ようやく 眺望が得られました。

重い荷物を背負って、あそこを越えてきたんですね~ 

 

そうして、このあたりは またお花畑に。

    

ウサギギク/アオノツガザクラ/ヨツバシオガマ

ミヤマダイモンジソウ/イワカガミ/びっくりのマイヅルソウ

他に、チングルマやイワイチョウ、ネバリノギランなども咲いていました。

 

 

あら こんにちは~ 

下っていくのは、今朝 古寺鉱泉を 同じ頃に出発した方たちです。

軽そうな荷物が、羨ましい。

 

えっ   小朝日岳があんなに高く見えている 

明日はまた あそこに登って、右手の稜線を行く予定なんですけど。。。 

 

。。。と 

わぁ    ガスの中から 突然 姿を現した あの山は? 

 

実は、これこそが 大朝日岳だったのでしたが

これまで 全く見えていなかったのに、いきなり、それも 左手に現れたので   

なんとも 間の抜けた ご対面でした。

 

前方に 山頂を望みながら わくわく歩きたかったのに、また ガスガス

 

そうして、やっと、やっとです。 

今日のお宿、大朝日避難小屋が見えてきましたね。

 

ふぅ 長かった~   重たかった~ 

何度も休憩して、お花もいっぱい撮って、晴れ待ち 眺望待ちもして

出発から 8時間弱。 よく歩きました。

 

 

 

避難小屋で シュラフを広げ、今夜の寝床を確保してから、山頂へ向かいます。

まだ 周りは真っ白だけれど、昨日は 夕刻から晴れたというので、期待しましょ。

 

途中に咲いていた ヒナウスユキソウは、すっかりおばあさんになっていたけれど

ここではまだ見頃のお花が残っていました。

 

  

オノエラン/ウメバチソウ/ヒナウスユキソウ(ミヤマウスユキソウ)

 

山頂が見えてきました。うっすら青空も見えていますよ。

 

 

う~ん。。。 

少しねばってみたけれど、避難小屋が見えたのがせいいっぱい

結局、眺望は得られないままでした。

 

 

 

避難小屋周辺&下山編 へ 続きます。

 

コメント (14)    この記事についてブログを書く
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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
朝陽館 (あの山この山越の里)
2016-07-25 23:18:29
お、美味しそうですねぇ、、
朝日連峰ですか、、パワーありますねぇ
まだ登ったことがありません
地図を広げて確認しながら,拝見してます
続きが楽しみです。
新潟100名山ですから、私もいつかは、登りたいです、
そのうちに、きっと、絶対、必ず、、、、、
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良いなぁ・・・ (フクシア)
2016-07-26 06:50:38
羨ましい!
何年も前から計画しつつも天気や諸々の事情で今年も計画倒れになっていた山です。私も是非行ってみたいです。続き、楽しみです。
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Unknown (pallet)
2016-07-26 10:53:29
大朝日、ガスで残念でしたがそれなりに楽しかったですね♪
ご一緒できて嬉しかったです。
お花の記録もさすがはなねこさん。
期待したとおり! なんて頼りになるんでしょ(^^。
ありがとう!!
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Unknown (cyu2)
2016-07-26 16:33:02
わたし、雨でカメラ仕舞っちゃって、
全然お花の写真撮らなかったので記録がないんです。
はなねこさんの記録をとても楽しみにしています!

写真拝見して深呼吸・・・いい山ですよね。
下界が見えない、風の音と鳥の声、山の香りしかしない。
あの心地よさが蘇ってきました(*^_^*)
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Unknown (nousagi)
2016-07-26 17:35:54
遠出ですね。
長丁場の避難小屋泊、大変ですが
山も花もいい感じですね。
荷物の重いのがね・・・。
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あの山この山越の里さん♪ (はなねこ)
2016-07-26 20:19:01
朝陽館の食事はあまり期待していなかったのですが、とても美味しかったですよ。
山菜づくしも、年に数回はいいかな。。。と。
  
登ったのは、大朝日岳だけでした。
縦走できたらもっと素晴らしい景色が見られたのでしょうね。
新潟百名山なのですか。
あの山この山越の里さんなら、きっと余裕ですよ。
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フクシアさん♪ (はなねこ)
2016-07-26 20:26:52
お花は咲き残りだったり咲き始めだったりで
一面のお花畑というわけにはいきませんでしたが、そこそこ見られました。
ヒナウスユキソウとヒナザクラに会えたのが嬉しかったです。

フクシアさんなら、ロングコースも余裕でしょうから、もっともっとたくさんのお花に会えるかも。
いいお山でした。
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pallet さん♪ (はなねこ)
2016-07-26 20:36:22
お世話になりました~。
お二人には教わることが多くて、とても勉強になりました。

はい   楽しかったですね~。
展望は残念だったけれど、あの山の大きさは感じられましたよ。
お花もまずまず。ブナの森もよかったですね。
荷物が軽ければ、またすぐにでも行きたいくらいです。
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cyu2 さん♪ (はなねこ)
2016-07-26 20:45:15
レポを拝見して行きましたよ。
ガスで眺望がないのと、雨に降られつつも山は見えるのと
どっちもどっちでしょうか。。。 

でも、いい山でしたね。東北のお山の良さがわかったような気がします。
>下界が見えない、風の音と鳥の声、山の香りしかしない。
さすがに cyu2 さん。いい表現しますね~。
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nousagi さん♪ (はなねこ)
2016-07-26 20:50:27
そうなの。もう少し荷が軽いと楽なんですけれど。。。
でも、楽なお山は混雑必至だし、きっとこれでいいんでしょうね。
軟弱者なので、歩き通せたことだけで、もう満足しました。

お花もそこそこ見られました。
ヒメサユリの頃なら、残雪のお山が綺麗なんでしょうね。
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