これまでは 眺めるだけだった吊尾根を
歩いてきました。
利尻・礼文島に出かけ、早めの夏休みが終わってしまった 我が家です。
「これからが夏本番なのに、私の夏山は どうなっちゃうの~ 」と ボヤいていたら
「都合がよければ 一緒にいきますか?」と、pallet さんから 救いのメールが届き
「あら・・・その日程なら 大丈夫 。よろしくお願いしま~す 」と
嬉しいお誘いに乗って、急遽 出かけることにしました。
1日目 松本--上高地BT--岳沢小屋
2日目 岳沢小屋-紀美子平-前穂高岳(往復)-奥穂高岳-穂高岳山荘
3日目 穂高岳山荘-涸沢岳(往復)-涸沢-横尾-上高地BT--松本
3人(pallet さん、ゆきさん)
***************** 第1日目 ***************************
松本BTから 直行バスで 上高地へ入り、軽くお昼を済ませて 歩きはじめました。
夏の観光シーズン真っ盛りとあって、河童橋周辺は大賑わいです。
橋を渡って、岳沢の登山口へ。
今日は、上高地からも望める 岳沢小屋までの楽々行程なのですが
涼しいはずの高原も、樹林帯はやはり暑い
咲き始めの タマガワホトトギス
ギンリョウソウ、イチヤクソウなどを見ながら
pallet さん、ゆきさんの後について登って行きます。
仲良しで登山歴が長い お二人に教わることは、きっとたくさんあるはず
そう思うと、これからの三日間がとても楽しみです。
氷の融け残っている 岳沢名物の「風穴」は 涼しくて
下ってきた人たちも みなさんここで一休みしています。
雲の湧く 夏空~~
西穂や天狗ノ頭を見ながら 登って行くと
今日の私たちといっしょです。
小屋見峠 (2130m)からは
岳沢小屋も、稜線も すっかり見わたせました。
小屋へは、天狗ノ頭とジャンダルムを見ながらね。
中央の森の中に岳沢小屋があります
明日はこの沢の右手を登って行きますよ。
そして、今日のお宿 岳沢小屋に到着。
再建されて間もない 岳沢小屋は、どこもかしこもとってもきれい
定員が30人と少ないので 予約が必要ですが、おかげでゆったりできました。
さぁ 明日は頑張らなくっちゃね。
松本10:25-12:10上高地BT
上高地BT12:50-風穴14:00-15:50岳沢小屋
***************** 第2日目 ***************************
昨夜は、カーテン越しに 一晩中(かな?) 雷光が明るく感じられました。
雨はどのくらい降ったのでしょう。
小屋の壁には、前穂までのオーダーとCTが
可愛いイラストとともに書かれていて
どんなところなの と興味がわいてきます。
しっかり朝ごはんを食べて
出発は、5時半過ぎ
テント場を通り、沢を横切って 登って行くと、稜線に日が当たってきました。
2人が眺めているのは
天狗ノ頭から西穂への稜線です。
上高地や焼岳、乗鞍岳は 雲に覆われていますが、今日はいいお天気みたい
カラマツソウやハクサンフウロ、ヒョウタンボクなどのお花を見ながら
樹林帯をジグザグに登り、長~いハシゴを登って
カモシカの立場(2520m)へ出ると、稜線が近くなりました。
西穂独標~西穂高岳~間ノ岳~天狗ノ頭が すっきりと見え
重太郎新道では、ずっとこの眺めを楽しむことができました。
登山道は徐々に高度を上げ
ハシゴを登ったり
岳沢パノラマ(2670m)はこの辺なのかな
道標を見落としてしまいました。
ハイマツ帯になると 日陰がすっかりなくなり、暑くってたまらないけれど
これこれ The 夏山 って感じですね。
やがて、雷鳥広場(2820m)へでると
前穂が近くなりました。
ここから紀美子平までは あと 標高差100mです。
登る人あり
登山道とされていなければ、こんなところを登るなんて まったく考えられない。
重太郎新道に限らず、今、私たちがこうして 比較的楽に 登山を楽しめるのも
多くの先人たちのおかげ。感謝しなくてはなりませんね。
ようやく 紀美子平(2820m)に到着しました。
前穂をピストンする登山者がデポした ザックが、いくつも転がってお留守番しています。
ちょっと休憩したら
私たちも
いざ前穂へ
けれど、30分の道程は 岩場渋滞もあって なかなか進みません。
ミヤマキンバイやらハクサンイチゲやらの
お花に混じって、こんなスミレがいました。
クモマスミレ
左手には、吊尾根と奥穂高岳(まだあんなに登るのね~ )
北穂高岳も見えてきました。
でもね
下ってきたおじさまに言われたとおり
山頂に着いたときには、全く眺望なしです。
あ~ ガスがあと 10分 待っていてくれたら
私たちが あと10分早かったらなぁ・・・
紀美子平まで戻って ランチしたら、今度は奥穂へ向かいますが
あたりは すっかりガスに覆われてしまって、もう眺望は望めなくなりました。
ミヤマダイコンソウやハクサンイチゲのお花畑を何度も通り
トラバースしたり
ビューポイントは、ガスガスで かえって いい感じ
しばらく歩いたところで
長野県警のレスキュー隊とすれ違います。
前穂高岳山頂から紀美子平の間で 滑落事故があり
ヘリが何度も飛んで来ていたのですが
ガスに阻まれ 地上からの救助となったようです。
私たちは、落ちた人が横になっているのを目撃していたのです。
よりいっそう慎重に進みましょう。
ガスが晴れると、岩壁にいる登山者の姿が見え
あんなところまで登るのかと 、ヤレヤレ
それでも 一歩一歩進んでいけば、この道は 奥穂高岳につながっているはず
ガスってしまって 眺望がないのは残念だけれど、暑くないのは助かります。
南稜の頭を過ぎると、奥穂の山頂までは あとわずか
そして
ついに やりました。 奥穂高岳(3190m)に到着です。
はからずも 山頂にいた カメノコテントウは
それでも、我慢強く足を出してさえいれば
吊尾根だって歩けちゃうんですよね。
ひとしきり 達成感に浸ったら、穂高岳山荘へと下りましょう。
そうそう、ここには あのハシゴとクサリがあるんでした。
気を引き締めていかないとね。
下って行くと、涸沢岳や北穂高岳がうっすら
常念岳や涸沢もうっすらと見えました。
そして、あの難所を下って
今日の行程は終わりです。
歩き通せて よかった・・・
昨日の岳沢小屋とは打って変わって、ごったがえしている 穂高岳山荘では
韓国語がしきりに飛び交っていて
小屋の中も テラスも 、にぎやかでしたが
女性だけのお部屋は
一人一枚の お布団で ゆったりと寝られることになり
夕日も見られなかったことから
早々に お布団に潜り込みました。
岳沢小屋5:40-8:50紀美子平9:05-9:40前穂高岳9:50-10:35紀美子平10:50
-南稜の頭13:00-13:15奥穂高岳13:40-14:20穂高岳山荘
************************ (その2) へ続きます。
私の時とは逆のコースです。
私は前穂には登りませんでしたが・・・。
ちょっとガスって残念でしたが
それでも、そこまでは十分な眺望でしたよね。
ガスでも問題ナシではないですか!夏山ですもん、このくらいは!
涼しくてホッとしたりしますよね。十分素敵な夏山の景色ですよー。
それに・・・とっても素敵な山行。
皆さんが山にいられる時間をとても大切にされているのが伝わってきます。
こういう山歩きがしたいなぁ、と拝見してて思いました。
私にとってこのエリアは簡単ではないけれど、
”それでも、我慢強く足を出してさえいれば、吊り尾根だって歩けちゃうんです”
すごく勇気の出るお言葉、胸に沁みました。
これからどこへ行っても辛いときは思い出します、この言葉(^^♪
なんか新鮮な気分で拝見させていただきました。
岳沢小屋 キレイになりましたね~
花が多い穂高 一度行ってみたいな・・・・
明日は 涸沢カールのクルマユリかな?
(*’-’*)アハハ♪
7月はすてきな山と海とてんこ盛りでしたね♪
本当に何度も見直して楽しませていただきました。
都会は暑過ぎです。
高い山に早く逃げたいですぅ~
山に行く楽しみがあるので、
暑い夏もがんばって過ごせそうです(^^)/~
自力では計画しなかっただろうコースでした。
nousagi さんのように、奥穂側から歩く人が多いようですが
岳沢からのほうが 登り基調なので
怖さは少ないと思いますよ。
もうちょっとだけでいいから、眺望が欲しかったです。
尾根歩きでお天気が良すぎると、暑くてバテますね。
その意味では、今回助かりましたが
奥穂は 前回もジャンダルムがちょっと見えただけだったので
山頂では もう少し眺望がほしかったなぁと・・・。
お二人とご一緒して、お勉強しましたよ♪
それに、楽しく行ってこられてよかったです。
何年か前にROCKYさんのレポを見たときには
まさか自分がここを歩くなんて、思ってもいませんでした。
もうちょっと大変かと思いましたが
ガスのおかげで涼しくて、よかったです。
夏の穂高や涸沢はとってもきれいです。
クルマユリは涸沢ではあまり見ませんでしたよ。
時期がずれてるのかしらね。
何度も見てくださって、ありがとう♪
今回は、思いがけず いい山行ができました。
お花も魅力的♪ 高山にも行きたい♪
欲張りで困ってしまいます。
clione さんの夏山は、どちらなんでしょうね。
今年はお天気が安定していますよね。
楽しみです。
この道は登りには、きつくて使いたくありません。
皆さん強いですね。私は何時も下山に使っています。
今頃は穂高小屋は混むので??。
前回の利尻・礼文から1ヶ月ほどが経っているようですが、
私的には久しぶりに「はなねこ山」にお邪魔したものですから、
贅沢にも立て続けかと、最初思っちゃいました^^;(私の勝手なひがみです)
この穂高は…
私、始めてのアルプスにテント泊だったものですからとても印象深い山域です。
2日目朝の吸い込まれそうな青い空に北アの峰、
この岩々感の凛々しさが何とも格好いいですよね。
後半は少しガスが出てしまったようですが、夏ですから仕方なしですかね…
翌日にも期待が持てますからね♪