軽耐久2023シーズンも終わったので毎年やろうやろうと思っては
忙しくて出来ていなかったガレージの部品整理をしました。
メインマシンEG6シビックの部品は長期保管前提なのでそれなりに整理できているのですが、
軽耐久JA4トゥデイの方は次のレースまでになんとかするわ!で修理しながら運用して来たので中古部品で溢れています。笑
中古部品の発生原因は…
2014 トゥデイ1号機 非MTREC
2017 ビート
2018 トゥデイ2号機 Xi MTREC
2019 トゥデイ 2号機 Xi MTREC シリーズチャンピオン獲得
2022 トゥデイ3号機 Xi MTREC 現役
同じ軽耐久シリーズをずっとJA4とPP1で参戦していたので仕様変更の
際に取り外したエンジンやミッション等の重要部品が余っているのです。笑
そのストック部品をかき集めたところ、レース的にはレギュレーション違反と
なり使えないビートPP1の純正ギヤセットが発掘されました。
今回は、3号機から降ろして保管中のJA4Xi純正ノーマルミッションにビート純正クロスギヤ(1~3速)を流用装着し、
同時にオイルシールやベアリングの消耗部品を交換してミッションオーバーホールを行いました。
ビートは今でも人気の軽自動車ですが、MR方式やMTRECはもちろん、
個人的には純正のギヤ比が社外クロスミッション並みにクロスギヤ設定となっているのが重要な要素だと思っています。
ギヤ比を比較してみると、
ビートPP1 ギヤ比 1速3.428 2速2.166 3速1.576 4速1.172 5速0.941 ファイナル5.714
トゥデイJA4 Mトレギヤ比 1速4.083 2速2.500 3速1.640 4速1.172 5速0.941 ファイナル4.866
書き出すとマニアック過ぎるのでやめておきますが、ビートはスポーツ走行を大前提に
トルクがある1速2速ギヤでは1速あたりの車速を稼いでおき、その分の後半3~5速では8000シフトで約6000回転の
高回転で小刻みにギヤが繋がるようステップ比が非常に良く考えられており、走りの楽しさを倍増させています。
対してトゥデイはどうしても重い荷物やフル乗車での坂道発進を考慮したショートな1速、1速に合わせた2速、3速とモータースポーツで多用する2~4速のシフトアップではシフトアップの度にパワーバンドが外れるような感覚となります。
リバースギヤの歯数が合わないので裏技的な流用とはなるのですが、ビートのメインシャフトごとトゥデイに流用する事でJA4もPP1ギヤ比に変更できます。(レースはレギュレーションで禁止。リバース注意。ファイナルギヤは流用不可)
スペアJA4ミッションにPP1ギヤを組み込み、取り外したJA4純正ギヤはレースマシン3号機JA4のスペアにするのです。
普通であれば一度ミッションを開封したら次はなかなか無いはずですから、ベアリングとオイルシールは全交換。
メインシャフトベアリングは特に傷んでゴロゴロしている事が多いです。奥にはオイルシールもあります。
中には特殊規格で代用の効かないベアリングの廃盤もあるのですが、程度の良い中古と交換。
シンクロも、流用カーボンシンクロセットの4速側の真鍮製シンクロが残っているので新品に交換。
ビートのメインシャフトを一度分解し、ギヤは点検。
シンクロスリーブベアリングは交換してプレス機で圧入してからJA4ミッションに装着しました。
オーバーホール完了後のJA4ミッションの仕様はデフとファイナルはノーマル。
各ギヤ比は1~3速までをビート、4速はトゥデイビート共通、5速ギヤは高速巡行用に流用ハイギヤを取り付けました。
4速まではクロスミッションで走行を楽しみ、高速道路では計算上100㎞/hで4000回転になるようにしています。
今回製作したミッションは時間がある時にコソコソと整備中の4号機トゥデイに搭載してテスト予定です。
ミッション組み立て中はJA4ミッション用に作業台も製作しました。
材料は自家用積載車に導入したエアディフレクターの配送用パレットになります。
ここ数年はJA4ミッションの作業率が高いからです。笑
EGシビックのP21ミッションは座りが良いので汎用の木片の上でも作業しやすいのですが、
JA4のミッションは木片2本だと座り代が少なくて不安定になりがちでした。
専用台を作る事でより安全確実に作業が行えます。(次にJA4ミッションやる予定は無いと良いけども。笑)
次のレースまでに時間に追われて整備するよりも、余った部品で色々妄想しながら作業する方が
楽しいし車いじりの醍醐味って感じでした。
保管用4号機トゥデイなのにいじりたくなってきたぞ。笑
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