そろそろシビックをサーキットで走らせようと思った矢先、今度は積載車が不機嫌に…
2003年あたりの排ガス規制強化以降のディーゼルエンジン車には普通のガソリン車で言う触媒がある位置にDPDが装着されていて、排ガス中のPMを溜め込んで残りを排ガスとして排出します。
この溜まったPMは走行中の排ガス温度が上がったタイミングで定期的に自動で燃焼されて処理されますが、チョイ乗りが続く等で排ガス温度が上がらない状況が続くと警告灯が点滅します。
この場合はドライバーが停車状態で手動再生操作を行い強制的にDPD内のPMを燃やす必要があります。
手動再生と言ってもインパネにあるボタンを押したら後は20分くらい放置なんだけど、今回はいつになっても終わらない…
手動再生操作の時はDPD前後にあるシャッターを順番に閉じてDPD内の排ガス温度を600度付近までわざと上げるのですが、どうもいつになっても排気ガス温度が上がり切らないようだ。
(OBDテスターは無いので赤外線の温度計でざっくり測定しても250度くらい。)
そこで、症状と見た目から一番怪しそうなDPD後ろ側にあるシャッターバルブを点検してみる事に。
シャッターの動きを確認するため取り外そうとしますが、全てのボルトが錆びや痩せで原型を留めておらず、バーナーで炙りながらどうにか取り外す。
外した後ろ側のシャッターバルブ。
なんとフリーの状態ならシャッターが開いているはずなのに、中途半端に閉じた状態で固着している。。。
これだと普段の走りにも影響が出るし、排気ガス温度を上げようと思っても熱が逃げてしまうのでDPD再生が完了しません。
DPDの後ろ側のシャッターは高温になるDPDの直後にありながら、荷台の上から来る雨水も受けやすいので錆びる条件が整っています。
分解するとリンク機構が酷い事に…
固着して全く動きません。
シャッターバルブは新品で6万もするので、中古品を購入して清掃、グリスアップして再利用。
錆びて原型を留めていなかったボルトやナットは全て新品に交換しました。
マツダ タイタンのパーツリストしか持っていないのでマツダ品番で発注しますが、元々いすゞエルフなのでいすゞの部品ラベルの上からマツダのラベルが貼ってあります。笑
これだと無駄に金額掛かっていそうなのでエルフのパーツリストにすれば良かったか…
ちなみに汎用のボルトやナットはEGシビック用のスペア部品がそのまま使えたので活用。
シャッターバルブ交換後は予想的中。
DPDの手動再生も無事に完了し警告灯が消えました。
これ、一度点灯したら50㎞以内に再生操作完了しないと警告灯が点滅から点灯に変わってディーラーで診断機繋がないと警告灯が消せなくなる上に、最後はスピードリミッターで速度も出なくなる厄介なシステムです。
またしてもシビックをサーキットに持って行く予定を潰してしまいましたが、まぁボロだった排気系がリフレッシュできたので良しとしよう…
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