嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

君を僕が呪うから

2005年07月24日 01時51分24秒 | 駄文(詩とは呼べない)
何かを拒否するために、
何かを拒絶するために、
何かから逃れるために、
誰かを批判するために、
誰かを否定するために、
誰かを傷つけるために、
そこから生まれようとする僕の言葉は、

いつも煮えないまま、
熱くならないまま、
どうしようもない暗闇の中から、
冷たい熱を持って産まれるから、
僕は人を罵るための言葉が作られるのを防ぐために、
言語的な考え事から逃れようとして、
部屋にジッとしているのが恐ろしくて、街をふらふらする。

僕はそういう時、多分この世界を憎んでいる。

今日みたいに地震でダイヤが乱れて満員になった電車を爆破すれば、
僕は多少なりとも、
ほんのいくばくかは、
気持ちがスッとするだろう。

それが例えば盲信的なテロリストに似ていても、
僕は普段から犯罪系のニュースを斜めに見ているから、
むしろ誇らしい気持ちになるだろうと思う。

そこまで思っていても、
僕が事件を起こさないのは、
具体的手段が身近に無いからではなくて、
警察や国家権力やシステムが怖いからではなくて、
単に自分の未来が100%の闇に埋まってないからだ。

ほんの一握りでも、
わずかでも、
かすかでも、瞬く光を追い掛けて僕は走る。

だから邪魔するなよ。
君の世界に僕は必要ないはずだよ。
君はどこかで自分を許してる。自分にだけ考えが甘い。

君の幸せを、僕が祝い、
さらに今以上に君に向けて幸せの光を返すような、
そんな都合の良い世界観に、僕が協力するように見えるのか?

頭おかしいんじゃないかな。普通に。
まぁ別にそれで君が満足なら、君の世界では当然の、ふつうの、
人間らしい行為なのかもしれないね。
だけどね、君の世界の不確かな土台は、
僕のような不幸にとり憑かれた人間達の、
死神奴隷によってネジが巻かれていること、忘れたら駄目だよ。
あるいは、全部忘れなくちゃ駄目だよ。

それはいつもいつでも、
君を日常と少し違う奇妙な世界へ導くから。
君を引き込むから。
君を溶かすから。
君を…