純粋なもの、永いこと、「純粋なもの」は徹底的に暴力的な、
いわば血肉から削り取られた骨のように、
まっすぐで力強い業から、
あるいはどうしようもないほど手に負えない、
いわば性欲や食欲のような、
ある種の破壊的なパトスを洗練することで純化されたものが
純粋なものかと勘違いしていた。
純粋なものは、汚れた物の中から削り出された女神ではないのだ。
真っ黒な鉄の塊を煮やして成形したものでもなく、
選び抜かれて皆から認められたものでもないのだ。
純粋さは、いわばそこに立ち現れているだけのものであって、
こちら側のフレームやのぞき窓、
見ようとする意志の方が肝心なのだ。
悪しき心で覗いたフレームも
善しき心で覗いたフレームも、
純粋さによって、バラバラに打ち砕かれて反省するというようなものではないのだ。
退廃的な達観の心で覗いた幼女の姿は純粋か?
汚い腐敗の衣をまとった大人達の強欲の中で、
何も知らず、自然を見つめる子供の裸体は純粋か?
そうではないのだ。
無垢であることに純粋さを求める時代は間違ってる。
大人が子供を汚すことの競争が闇で始まるだけだ。
純粋さは、汚れた者からの投影によって現れる幻想だ。
ここに純粋なものなど無い。
ガッカリする必要はないのだ。
はじめから、そんなもの、持ち合わせていないのだ。
人は後悔によって、純粋さに憧れる獣の弱き尖端なのだ。
「現世に過去は存在しない」
― 人はナゼ、小さきものに過去を求めるのですか? ―
いわば血肉から削り取られた骨のように、
まっすぐで力強い業から、
あるいはどうしようもないほど手に負えない、
いわば性欲や食欲のような、
ある種の破壊的なパトスを洗練することで純化されたものが
純粋なものかと勘違いしていた。
純粋なものは、汚れた物の中から削り出された女神ではないのだ。
真っ黒な鉄の塊を煮やして成形したものでもなく、
選び抜かれて皆から認められたものでもないのだ。
純粋さは、いわばそこに立ち現れているだけのものであって、
こちら側のフレームやのぞき窓、
見ようとする意志の方が肝心なのだ。
悪しき心で覗いたフレームも
善しき心で覗いたフレームも、
純粋さによって、バラバラに打ち砕かれて反省するというようなものではないのだ。
退廃的な達観の心で覗いた幼女の姿は純粋か?
汚い腐敗の衣をまとった大人達の強欲の中で、
何も知らず、自然を見つめる子供の裸体は純粋か?
そうではないのだ。
無垢であることに純粋さを求める時代は間違ってる。
大人が子供を汚すことの競争が闇で始まるだけだ。
純粋さは、汚れた者からの投影によって現れる幻想だ。
ここに純粋なものなど無い。
ガッカリする必要はないのだ。
はじめから、そんなもの、持ち合わせていないのだ。
人は後悔によって、純粋さに憧れる獣の弱き尖端なのだ。
「現世に過去は存在しない」
― 人はナゼ、小さきものに過去を求めるのですか? ―