8月11日はスポーツ中継の日です!
1936(昭和11)年の今日(8月11日)、ナチス体制下のドイツで開かれた第11回大会ベルリンオリンピックの競泳女子200メートル平泳ぎ決勝で、和歌山県橋本市出身の前畑秀子が地元ドイツのマルタ・ゲネンゲルと壮絶なデッドヒートを繰り広げた末、1秒差で見事優勝し、日本人女性として初めてオリンピックで金メダルを獲得しました。
この時、この試合をラジオ中継で実況した日本放送協会(NHK)の河西三省アナウンサーは、中継開始予定時刻の午前0時を過ぎたため「スイッチを切らないでください」という 言葉から始まりましたが、レースは前畑とドイツのマルタ・ゲネンゲルとの首位を争う凄絶なデッドヒートとなったため、河西は興奮のあまり途中から「前畑がんばれ、前畑がんばれ」を20回以上連呼し、真夜中にラジオ中継を聴いていた当時の日本人を熱狂させ、今でも歴史に残る名実況と言われています。
また、このベルリンオリンピックでは前畑選手の他にも陸上の村社選手が5000mと10000mに出場し小柄な体格で大柄な他国選手達を相手に果敢に先行する姿が観衆達の熱狂的な共感を呼んだり、陸上棒高跳びでは西田選手と 大江選手が銀・銅メダルを半分ずつに割って『友情のメダル』を作成したり、サッカーでは初出場の日本チームが優勝候補のスウェーデンを3-2で破る歴史的番狂わせを演じて(『ベルリンの奇跡』)ベスト8に進出したりと、日本勢も大いに実力を発揮していたそうです。
ちなみに、前畑秀子は1932(昭和7)年8月に開かれた第10回大会ロサンゼルスオリンピックにも出場して女子200メートル平泳ぎで銀メダルを獲得していたので、2大会連続で金・銀メダルを獲得したのでした。
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