兵庫県宝塚市売布二丁目にある売布神社駅は、梅田駅と宝塚駅とを結んでいる阪急電鉄宝塚本線(24,5km)の駅です。 もともとは箕面有馬電気軌道の駅として、1914(大正3)年3月21日に開業しました。
相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。
駅舎は上り・下りそれぞれのホームの宝塚寄りにありますが、各ホームを連絡する跨線橋などは設置されていないので、改札内でホーム間の移動はできません。
2017(平成29)年度の1日の平均乗降人員は8,369人で、宝塚本線の19駅中19位です。
駅名にもなっている売布神社は、当駅から北西へ歩いて約5分の所にあります。
売布神社駅が属する宝塚本線は阪急電鉄のルーツというべき路線で、箕面有馬電気軌道として1910(明治43)年に開業した当初、阪神本線や京阪本線のように2大都市間を結んでいるわけでも沿線に大きい都市があるわけでもないこの路線は、畑以外何も無いようなところを走ることから「ミミズ電車」と皮肉られて採算性に疑問の声も多かったが、同社の専務(実質の会社代表で、後に社長となる)であった小林一三は路線が開業するやいなや沿線開発を積極的に推し進め、住宅地や遊楽施設をつくり上げて乗客獲得に成功し、日本の私鉄経営モデルの模範となりました。
<売布神社駅の年表>
・1914(大正3)年3月21日:箕面有馬電気軌道(後の阪急電鉄)の駅として開業
・1918(大正7)年2月4日:社名が阪神急行電鉄に改称され、同社の駅となる
・1943(昭和18)年10月1日:戦時体制下の陸上交通事業調整法により京阪電気鉄道を合併して京阪神急行電鉄となり、同社の駅となる
・1973(昭和48)年4月1日:社名が阪急電鉄に改称されたことに伴い、同社の駅となる
・1995(平成7)年1月17日:阪神・淡路大震災の発災で雲雀丘花屋敷駅~宝塚駅間が不通となったことにより、営業休止
・1995(平成7)年1月19日:営業再開
・2004(平成16)年8月1日:ICカード「PiTaPa」の利用が可能になる
・2006(平成18)年1月21日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる
・2011(平成23)年9月1日:喫煙ルームを除いて、駅構内終日全面禁煙化
・2013(平成25)年3月23日:IC乗車カード全国相互利用開始によりKitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、nimoca、はやかけん、SUGOCAが利用可能になる
・2013(平成25)年12月21日:駅ナンバリングの導入
(駅 名 標)
(踏切上から梅田方面を望む)
(下りホームの駅舎)
(下りホームの駅舎内)
(上りホームの駅舎)
(上りホームの駅舎内)
撮影年月日:2016(平成28)年11月16日