岡山県和気郡和気町福富にあるJR西日本の和気駅は、神戸駅から瀬戸内海に沿って門司駅までを結んでいる全線直流電化の山陽本線(537.1km・和田岬線を含む)の駅です。
もともとは山陽鉄道の一般駅として、1891(明治24年)3月18日に開業しました。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有する直営(有人)駅です。 かつては当駅に接続していた片上鉄道の島式ホームが1面ありましたが、1991(平成3)年7月1日の同鉄道の廃止後に撤去されました。
1962(昭和37)年8月に建てられたコンクリート製の駅舎が単式ホーム側にあり、島式ホームへは跨線橋で連絡しています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は2,742人で、これは起終点駅を含む山陽本線の全126駅中92位です。
この和気駅の構内には、運転取り扱い業務に携わるJR西日本岡山支社管内の社員の訓練を行う「実設訓練センター」があります。
和気駅が属する山陽本線は、神戸駅を終点とする東海道本線を西に延長する形で、神戸から岡山・福山・広島・山口・下関などの瀬戸内海沿いの各主要都市を経由し、北九州の門司に至る路線で、東海道本線とともに本州の大動脈としての役割を担っています。
かつては東京や京阪神と中国地方・九州を結ぶ長距離旅客列車が運行されていましたが、山陽新幹線の開業後は長距離旅客輸送の役割を新幹線に譲り、並行する山陽本線は地域輸送が中心となっており、全線を走行する定期旅客列車は存在せず、倉敷駅~門司駅間には特急列車は走行していません。
<和気駅の年表>
・1891(明治24)年3月18日:山陽鉄道の一般駅として開業
・1906(明治39)年12月1日:鉄道国有法により山陽鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により山陽本線となり、同線の駅となる
・1922(大正11)年3月6日:吉永駅~当駅間が複線化される
・1923(大正12)年1月1日:片上鉄道(後の同和鉱業片上鉄道)の駅が開業
・1962(昭和37)年8月 :現在の駅舎が竣工
・1971(昭和46)年8月15日:貨物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年7月1日:当駅に接続していた同和鉱業片上鉄道が廃止
・2007(平成19)年6月15日:ICOCA対応簡易型自動改札機の導入
・2007(平成19)年9月1日: 岡山方面のみICカード「ICOCA」の利用が可能になる
・2018(平成30)年9月15日:姫路方面へもICカード「ICOCA」の利用が可能となる
・2019(平成31)年2月22日:みどりの窓口の営業が終了
・2019(平成31)年2月23日:みどりの券売機プラスが稼働開始
(駅 名 標)
(姫路方面を望む)
(和気駅駅舎)
撮影年月日:2015(平成27)年1月4日