よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

地球の鼓動-神奈川県箱根町:大涌谷

2025年01月11日 | 神奈川
Owakudani, Hakone Town, Kanagawa Pref.

さてさて、思わぬトラブルがありましたが、ワタクシ達は箱根ロープウェイで大涌谷に到着することが出来ました


大涌谷は箱根火山の火山性地すべりによる崩壊地形でして、冠ヶ岳の標高800 mから1,000 mの北側斜面にあり、
地熱地帯で活発な噴気地帯でもあります。現在もあちこちから硫化水素を含む噴煙が上がっています


噴煙のために樹木は立ち枯れ、岩石は粘土化して赤茶けた山肌が見えています。
沸き立つ湯釜、白煙を吹き上げる噴気孔など、火山のダイナミックな活動の様子を観察出来るんです。
火山の無い国の人にとってはとても珍しい光景でしょうね。この日も多くの外国人が訪れていました


大涌谷の名物が「黒たまご」なのですが、これについてはまた後に詳しく触れたいと思います。
黒たまごを模したモニュメントの向こうに富士山が見えますので、ここは絶好の撮影スポットのようです。
ただ、残念ながら富士山の山頂は雲に隠れて姿を見せてくれません


右奥に見える町並みは小田原の市街地でしょうね。大涌谷の標高は約1000mありますので、気温はかなり低いです。
ワタクシのカメラザックには小さな温度計をつけているのですが、気温はマイナス3℃になっていました


この大涌谷ですが、江戸時代に「地獄谷」や「大地獄」と呼ばれていたそうなんです。
ところが明治天皇・皇后の行幸に際し、1873年9月5日に「大涌谷」と改称されたとのことです。
天皇の前で「地獄」という言葉を使いうのは無礼であると考えたのでしょうかね


明治時代は天皇中心の中央集権国家を目指していた時代です。天皇の権威を絶対的なものにしようという意向が強かったのでしょう。
今上天皇であれば「安易な地名改変はやめましょう。地獄谷という地名にふさわしい光景じゃないですか」と言いそうな気がします。
まあ、大涌谷と名前を変えたのは明治天皇の意向ではなく、宮内省(現在の宮内庁)あたりの意向でしょうな


どうしても「富士山の全貌が見えないだろうか」と気になってしまいます。
うーん、どうやらこの日(12月28日)は富士山の山頂は見えそうにないですね


阿蘇山、雲仙などでも火山活動で噴煙が立ち上る姿を見てきました。地球の鼓動、大地の息吹きというものを感じます
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/855c3f49e95cc9bc32d4ffdf175c72f2
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/75f58d663e0ef19bb17e2d77c951e25a

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


箱根に来て「箱根キャリーサービス」という手荷物配送サービスが便利だと、先日のブログに書きました。
もう一つ便利だったのが「箱根フリーパス」というチケットでした。
このチケットがあれば箱根エリアの鉄道、ロープウェイ、バスなどの乗り物がほぼ乗り放題なのと、割引が使える施設もかなりあるんです。
公共交通機関で箱根に行く機会がある人は、ぜひ利用してみてくださいね。



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