思わぬ出会い-長野県松本市：乗鞍高原・番所大滝

Bandokoro Fall, Norikuga Kougen Highland, Matsumoto City, Nagano Pref.

さてさて、上高地の散策を終えたワタクシ達は、お宿がある長野県松本市の乗鞍高原に戻ってまいりました。
家人はお宿に戻って、ちょっとゆっくりしたいということなのですが、
ワタクシは家人を宿に送った後、宿から10分ほどの場所にある番所大滝へと向かいました。

番所大滝の駐車場に車を停め、滝に向かおうと地図が書いてある場所に行くと、ワタクシの横に人がやって来ました。
ふと横を見ると若い外国人の女性だったんですよ。彼女は地図を見たのですが、日本語でしか書かれていないので
「フー」とため息をつきました。ワタクシは「どこへ行こうとしているんですか」と訊くと、
「大きな滝があると聞いたので行ってみようと思って来たんです」とのことでした。
「私も大滝に行くから、私の後ろについて来たら大丈夫ですよ」と言うと、
「わあ、ありがとう。助かりました」ということになり、二人で大滝に向かうことになりました。


彼女はアンジェラという名前で、19歳のドイツ人女性でした。今回は二度目の日本旅行で、
なんと2か月間の休暇をとって日本各地を旅しているとのことでした。


ワタクシは三脚を立て、滝の写真を撮り始めました。彼女はコンパクトカメラでしばらく写真を撮ると、
おもむろにザックを開けると中から缶ビールを取り出し、ビールを飲みながら滝を眺めていました。
さすがにドイツ人ですねぇ。ビールなんて水みたいなものなんでしょうな。


前回の日本旅行では東京や京都を訪れ、日本がすごく好きになったそうです。
今回は日本の地方都市や自然豊かな場所を訪ねるのが目的で、乗鞍には三泊して上高地に行ったり、
松本城を訪ねたりしたそうで、この後は金沢に行くのだと行っていました。
ドイツ語なまりの英語はワタクシの耳には聞き取りやすく、会話が楽で助かりました。


「日本はどこに行っても治安がいいので、一人で旅をしていても安心です。
ビールがちょっと値段が高いのと、アルコールがあまり強くないのだけが不満かな」笑っていました。


19歳の日本の若者に比べると、ずいぶん行動的だし、しっかりしているなぁと感心します。
というか、みんながそうというわけじゃありませんが、日本の若者は年々精神年齢が幼くなっている気がします。
(精神年齢が幼いのは若者に限らず、大人もそうだとは思いますが)


滝の撮影を終えて、彼女に「ここまでバスで来たんですか？」と訊くと、
「バスの本数が少ないので宿から歩いてきました。帰りはバスがあればいいのだけど」と言うので、
宿の場所を聞くとワタクシが帰る方向と同じ方向なので、「車で送っていきましょうか」ということになりました。


今頃は日本の旅も終わろうとしている頃かなぁ。アンジェラさんが日本のいい思い出をたくさん持って帰ってほしいです。
明るくて聡明な彼女のことですから、きっといい旅を続けたことでしょう。


宿に戻ると紋クンが「ねえ、散歩はいつ行くの？」という顔をしております。
こうなると夕食まで時間もあるし、散歩に行かないわけにはいきませんな。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


私自身が一人旅が好きなせいでしょうが、一人旅をしている若者を見ると応援したくなります。
特に海外に行った時、日本人の若者が一人旅をしている姿を見ると嬉しくなります。
「可愛い子には旅をさせよ」なんていう言葉が、死語にならないでほしいです。


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