こんにちは。今日も季節外れの暑さでしたね。
治療院にいらっしゃる患者さまの中でも、主訴以外に訴えられることが多いのが「不眠」です。昨日の研修会で、不眠の治療薬とされている「入眠剤」の中でよく使われている、ベンゾジアゼピン系が最近麻薬とされ、一般の病院でも長期に処方されづらくなってきたというお話がありました。
ベンゾジアゼピン
当院にお見えになる患者さまも、こちらのお薬を飲んでおられる方が本当に多いです。比較的安全でと言われていたのですが、依存性があるということから、今までどおりに処方されにくくなってきているというお話でした。
依存性というのは、身体がこのお薬を頼ってしまい、自分の本体持っている力ではなく、薬の作用を求めてしまう状態になることです。せっかくご自分で自然に眠くなる作用を持っているのに残念ですよね!
我々の身体には、「朝か昼か?」「活動するときか眠る時か?」という判断材料に「メラトニン」というホルモンが作用しています。このホルモンは日内リズムを司っていますが、暗くならないと分泌されません!夜勤のお仕事をなさる方でも、毎日決まった時間に真っ暗な状態にして休むことで「メラトニン」が正常に分泌され、不眠に悩まされなくて済むそうですよ。
鍼灸では、どうやって自然な眠気を引き起こさせるかと言いますと、先ず身体の方にある本体不要なものを外に出すことからはじめます。今で言うデトックスです。長期に薬を飲んでおられる方は少し気長に治療を受けていただきたいのですね。我々の身体は自然治癒力、元気のもとが必ず備わっているのです。東洋医学では両親から生まれた時にもらった「先天の元気」と普段の食事から得られる「後天の元気」と呼んでいます。このどちらも無くなった時に、人は寿命を迎えると考えています。
先ずは不要なものを身体から出して、食べたものがしっかりと後天の元気となるように治療をしています!
不眠で悩んでおられた方が、よく眠れるようになった!と喜んでいただけますが、まさに皆さまご自身の身体がそのように働くようになっただけのことなのですね。そのようになるためのちょっとしたお手伝いをしています。
夜、しっかり眠れるようになるコツを聞いてまいりました!治療室でお話しさせていただきますので、ぜひこのトラの巻をお聞きくださいね!