こんにちは。今日の午後は水曜研修会を行いました。
先月末より難経継続講義を続けて行っています。81篇からなる難経ですが、現在はその中でも一難から二十難にわたって書かれている脈診の理論について、時間をかけて学んでいます。
学校を卒業したばかりの初学者に、古典の文章の意味をすぐに捉えて臨床に結びつけるのは、なかなか簡単なものではありません。
しかし、漢方鍼治療で治療をしていくうえでは、必要不可欠な知識であり、見識なのです。
本のなかで書かれている解説に、実際の症例や手技などを後半の実技の時間に取り入れて、臨床に活かせるように学んでいます。
机上の空論という言葉がありますが、どれだけ膨大な知識があっても、患者さまを前にしてどの情報が有用かの選択ができなくてはなりません。そのうえで、どういった手技で、どのタイミングで、どれほどの刺激量で、どのツボに治療をすればいいのか?は、学びと実践を繰り返すしかないからです。これらを選経選穴といいますが、これができないと治療を始めることができません。
頭の中にある知識を、的確に実践できなくては治療家にはなれないのです。これはどのような仕事でも同様だと思います。若い世代の先生方が、より良い治療家として活躍していただけるよう、私も微力ながらできる限りの応援をしていきたいと思っています。
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