こんにちは。雨の週末でしたね☔️
毎週日曜日は、院長のひとりごとです😊
さて、相火について話す前に陽の代表である心火・君主・君火と、陰の代表である腎水について、陰陽論の立場から説明します。
なぜなら、人体に於いては陽の代表である心火と、陰の代表である腎水が交流することによって、陰陽・寒熱などの体内バランスを整えると共に陰陽の交流を図り身体を調和する働きを行うのが相火であるからです。
又、中央土である脾・胃を働かせて、後天の精により絶えず先天の精である腎陽・命門を補充しているのも相火の働きです。
「陰中に陰陽有り、陽中に陰陽あり」、「陰極まれば陽、陽極まれば陰」という変化の法則があるのは、東洋医学を行う者ならば自明の理です。
ところで、変化を陰陽で現せば変化の「変」は陽、変化の「化」は陰です。
従って臨床の現場でも陽経を触ると直ぐに脈状が変わります。ここに魔物が住んでいるのでご用心下さい。
陽は動的で動きやすいので、変化しやすく、直ぐに壊れます。砂上の楼閣の如しです。
一方陰である変化の「化」は静かで動きにくいのですが、化生化育をなし、ガッチリと土台を築きますので簡単には壊れません。
これが、後天の精・中央土である脾・胃の作用によるものです。
四時には、生長化収蔵の変化の法則がありますが、これを主るのが中央土である脾胃の作用です。
次週に続く