思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

マレー鉄道東海岸線 夜行列車乗車記 ~脱線

2017-12-21 06:11:04 | 2017年の旅行記
それから程なくして眠ったようで気づくとどこかに停車している。そして外が少しざわついている。窓の外を見るとグマスだが時間は1時10分を過ぎていた。定刻通りなら23時31分着なので既に1時間半ほど遅れていることになる。ダイヤが当てにならないマレー鉄道、グマスからパダンベサールの電化区間はそんなことも無くなりつつあるが非電化区間は単線で簡単に行き違いもできないので遅れが遅れを引き起こす。トゥンパまで3時間くらいは遅れるのではと見込んでいるがどうなるやら、もう一寝入り。

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窓の外が白んできて目が覚める、頭がボーッとするのだが結構長いこと停車しているような感じだ。夜なら外を見ても分からないが明けてきたのだしと寝台から抜け出してみるもどうも雰囲気がおかしい。



手動ドアですので線路に降りてみると前のほうにベストを着た作業員が集まっているのが見える。保線工事中だろうか?でもそんな生易しいものではなかった。



先頭から4両目の車両の下を覗いてみる。フラッシュ撮影してみると。



脱線事故です!!


私も40年ほど生きてきて、鉄ちゃんを長いことやっているが、自分が乗った列車がまさか脱線事故を起こすなんて初めてのことでビックリ!って99%以上の人はそうだと思う。でも鉄ちゃんの悲しい性かな、このあとどうなるのだろうか?という期待と不安、いや期待のほうが大きくなってきた。こんな体験したくてもできませんからね。



改めて車両を見ると脱線してかなり歪んでいるのが分かります。で、ここからは私の勝手な想像なんだけど、線路のバラストを見れば真新しいのが分かりますし、レールを取り換えるのか取り換えたのか、横にレールが置かれていることもあり作業をしていたのは明らかだ。もしかして道床が安定していない状態で列車が進入したか、レールをきちんと固定していなかったのではと考えます。そうでなくても全体的に軌道はガタガタで客車はエアサスなのに揺れまくるんですから軌道狂いかもしれないし競合脱線の可能性も否定しません。専門家じゃないから難しいことはわかりませんが。



周囲には何もないのですが完全に字が消えた駅名標があり、ローカルな各駅停車のみが停車するのかなと思いますが、この区間の旅客列車はこの夜行列車1往復のみですから棄てられた駅ともいえるでしょう。82.75キロポストが建植されていますから、ウィキペディアで調べるとムンクァンという駅のようであります。そうであるなら定刻通りなら2時15分頃には通過するようなので4時間ほどの遅れのようです。

程なくすると作業員から声がかかって列車はここで運転打ち切り、荷物をまとめて降りてくれと指示があります。この時点で7時15分。



皆我先にと出口へ大荷物を持って向かいます。



ちなみにこのあたりのようです。



私は適当な所から線路に降りました。作業員が近づいてきて荷物(キャリーケース)を持ってくれるようですが自分で持てますし、ほかの大変そうな人を手伝ってやってくれと伝えました。





骨折して腕を吊っている人の補助のほうがずっと大事ですから。にしても足許はぬかるんでいて、スニーカーもズボンの裾も赤土の泥で汚れてしまった。しかしきちんと洗えば落ちそうな感じ。



というわけで線路横の広場に集められました。



代行バスは1台だけ来ておりすでに満席状態。何とも素早い対応だなあと感心するも、乗客の数を考えたらあと4台か5台はバスが必要かと思う。場所柄すぐにはやってこないと思います。この時点で7時50分、腹が減ったなあ。こんな田舎にコンビニがあるわけもないし。



子供も辛抱強く待ちます。私は立っているのも疲れた。



ようやく追加のバスが到着、私は4台目のバスに乗り込みました。クーラーが効いており昨日の高速バスより快適な車内。8時15分ころにバスは発車しましたがどこまで送ってくれるのだろうか?まさか終点まで??