今回のテーマは、顕微授精 (ICSI)についてです。
パートナーの精液検査をおこない、「無精子症」or 「乏精子症」と診断された場合に進められるのが 顕微授精法 です。
精子濃度:普通(正常) ≧ 1500万個/ 1ml
これ以下だと、乏精子症 と 定義します。
「無精子症」 については、男性に 染色体異常がある可能性があります。
頻度は 、約 1,000~2,000人に 1人
無精子症や重度乏精子症の場合、精巣精子採取術(TESE/テセ)前に精子を回収できる可能性を探るための Y 染色体の遺伝子(Azoospermia factor/AZF)検査をすすめられることがあります。
血液検査で調べることができますが、健康保険適用外になります。
AZF 遺伝子 に異常がある場合、生まれてくる 男児 100% に その遺伝子が 遺伝します。
●「無精子症」or 「重度な乏精子症」でも、精子の採取は可能です。 顕微鏡下精巣精子採取術(MD-TESE/テセ)で、精子を採取し
● 凍結保存
● 女性側の 卵巣刺激をおこない
● 採卵
● 精子を 融解し、顕微授精(ICSI)
● 授精したら、胚を培養して 子宮内へ 移植
● 妊娠を 待ちます
体外受精 と 顕微授精 の 利点をそれぞれ まとめてみます。
体外受精・・有効 ① 卵管に問題がある場合
② 精子の数が 少なく、なかなか 卵子まで たどり着けない 場合
有効でない ① 卵子や 精子の 質に 問題がある時
② 子宮内膜環境に 問題がある時
欠点・・・費用負担 大 (自由診療で 保険が利きません)
顕微授精・・利点 ① 高い成績率 質の良い 卵子・精子が 選べる (遠心分離法)
② 一つの 卵子に 一つの 精子の 授精が 可能
③ その後の 培養段階で、複数の受精卵より、より良質な 受精卵を選別可能
欠点 ① 体外受精より更に 高額 (30~50万円)
② 成功率は 高いと 言うけど、失敗する 例も多い (40歳代では成功率 数%)
③ 基本的に 体外受精の 一種 であり
● 排卵誘発剤 使用時の 副作用
・腹部膨満感 ・下腹部痛 ・腹水の貯留 ・血栓症 ・腎機能不全
● 採卵時の 副作用
・麻酔薬の危険 ・出血 ・感染症
● 多児妊娠
● 子宮外妊娠
MD‐TESE に ついて
手術用 顕微鏡を 用いて、精巣内の 精子を 抽出する 術法 です。
卵子・精子・配偶子の 凍結に ついて
【胚凍結の メリット】
● 1回の 採卵で 複数個の 受精卵が できるため、排卵誘発剤や 採卵を 胚移植のたびにしなくても良い
● 子宮内の 環境が 良い時期を 見計らって、移植ができるので 妊娠の 可能性が 上がる
● からだの 負担のかかることや、リスクを 軽減しつつ、妊娠し易いメリットがある
● 母体の 年齢が 上がって、30歳代 後半の方で、新鮮胚で 21% に対し、凍結胚で 44%
【胚凍結の 問題点】
● 凍結した時に、融解前の 状態の 受精卵に 戻らない事がある。(変性:約3%)
● 長期 保存すると、保存剤や 放射線等 の 影響が 出ることがある
● 透明帯が 硬くなる (この場合、アシストハッチングで 透明帯を 開いて、子宮に 着床し易くする)
【胚凍結の 児に与える 影響】
● 自然妊娠での出産と 比較して 差はありません。
今回はここまでにします、次回は 養子縁組 についてです。
女性ホルモンが乱れると起りやすいのが、月経不順 や 無月経 です。月経不順や無月経が続くときは、ホルモン分泌の調子が悪くなっている可能性が高いというわけです。
また、ホルモンがスムーズに分泌されないと、自律神経のバランスが乱れて、カラダ中に影響が出ることがあります。
たとえば、卵巣の働きが落ちてきて女性ホルモンの分泌量が減ると、視床下部は昼も夜もフル回転してホルモンを分泌させようとします。
そうなるとカラダはパニック状態になり、自律神経まで乱れてきて、頭痛 や めまい、のぼせ や 冷え、イライラ などの トラブルも。
これは間脳にある視床下部が、自律神経の中枢もかねているからです。
脳が ストレス を感じると、ホルモン分泌が乱れてカラダの調子も悪くなります。
反対に、好きな音楽 を聞くなど 心地よい刺激 を受けていると、ホルモン状態 が整って、カラダも元気になります。
これは医学的にもちゃんと証明されていること。
規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることが、ホルモンを ベストな 状態に保っていくのに大切なことなのです。
同じような役目が 鍼灸に よってもたらせます。 あなたの身体を整えて健康に。
気の変化、変動を鍼灸により、複雑な状況の中、カップルで 自然に妊娠されるまで、鍼灸を使っての 心、精神的、身体的に 気血の巡りを良くするお手伝いをさせていただき、穏やかな状態で 妊娠され、出産までお手伝いしたいと考えています。
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2016年 6月から 日本不妊カウンセリング学会 カウンセラー養成講座を 受け始めました。
最新の正しい情報をお伝えする為、年間 2回計画されている 養成講座を経て、受験・面接を受け、不妊カウンセラーの認定取得を目指し始めています。
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