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海亀

浜辺を散歩しながら、ひとりごと...

『ビデオは語る』 東京新聞社会部 を読む

2014年10月01日 | インポート

Img_46441 全337ページのほとんどが

原発の現場と、東電本店と、

国(官邸)とのテレビ会議

のやりとりとなっている。

3・11事故から1年半経って

やっと東電が報道関係者

に限って公開したもの。

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

東京新聞が、そのうちの50時間分を文字に起こして、まとめたものです。 

『政府や東電が炉心溶融という悪夢のような危機にどう対応したのかを

検証し、教訓を導き出すためには不可欠な証拠であることに変わりは

ない。』 とはじめに語っています。

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

〈3号機爆発の直前のプレスについての会話〉

3月14日午前8時35分~

第一社員

『本店さん。3号機の格納容器圧力異常上昇ということで、プレス文を

用意してますが、国からあの、マスコミを止めているということで待って

いる状態。・・』

本店社員

『本店側としては、この事象は官邸も保安院も情報は止めている。

事業者の公表も止められてます』

14日午前8時50分~

本店社員

『先ほどのプレスに関する情報です。絶対にだめだというのが

NISAの見解。プレスは行うなというのが要請、指示だそうです』

★NISA;経済産業省原子力安全・保安院

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

14日午前10時56分~

増田第二原発所長

『今、浜通りに3Mの津波警報が出ました。1F気をつけて』

吉田第一原発所長

『本店、本店、大変です。本店、本店、大変です。3号機たぶん

水蒸気だと思う。爆発がいま起こりました。11時01分です』

☆         ☆         ☆  


ビデオは語る 3号機爆発

2014年09月30日 | インポート

2011年3月13日

午後6時50分

東電本店勝俣会長

『水素の問題?まあ確率的には非常に少ないと思うよ。

そんな話をしてね、国民を騒がせるのが良いのかどうかの判断だけど。

逆に言うと、次の記者会見でそれを聞かれたら否定するよ。

あり得ないと。まー、あり得るけど、(水素を)逃がせばなんとか

なるかな。 会見は20時』

☆      ☆      ☆      ☆

国民を騒がせるのは良くないから、

真実を知らせないでおこう。ということなのか?

☆      ☆      ☆      ☆

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3月14日午前6時02分

第一吉田所長

『(圧力上昇が)急激だな。

ほんと要注意なんだよ。

20分で50キロ

(パスカル上がった)だろ?

(午前)7時前に設計圧力越えちゃうよ。

あれ、ダウンスケールしちゃったじゃん。水位が。

うえ!小森さん!』

小森

『水位がダウンスケール?』

吉田

『うん。これね。もう危機的状況ですよ。これ。

(午前)6時10分でダウンスケール。完全に(核燃料が)

露出してる状態になってますよ』

☆     ☆     ☆     ☆

★ダウンスケール;計測器の針が下限を振りきった状態

★小森;東京電力常務 小森明生

☆     ☆     ☆     ☆

3月14日午前11時01分

3号機が爆発した。

爆発原因ははっきりしていないのに、

『もういいんじゃないの。水素爆発で』

と水素爆発に決まった。

☆     ☆     ☆     ☆

★ 水素爆発;

原子炉の核燃料は小指ほどの太さのものを、

4Mほどのジルコニュウム製の被覆管に入れて

設置してある。

水の冷却が出来なくなると、燃料は2000度を

越える。

ジルコニュウムは900度で溶けて、水と激しく

反応して水素が出る(ジルコニュウム反応)。

水素は濃度が4%を超えると爆発の恐れが

出てくる。  


ビデオは語る 読書中

2014年09月29日 | インポート

Img_46581 福島原発

緊迫の3日間

『ビデオは語る』

2011年3月13日

午後3時44分

『これはもう、

ジジイの決死隊で

いこうかなあと今、相談したんで』

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

これは、海水注入ラインを生かすために決死隊を検討する福島原発の

当時の第一原発の吉田所長のセリフです。

なんだか、昭和30年代の冒険漫画のようですね。

☆    ☆    ☆    ☆    ☆

同日午後4時30分

爆発した1号機の使用済み燃料プールからもやが出ている。

水がなくて燃料が発熱しているのでかなり危険ということで、

東電本店『やり方を3つ考えた』と説明が次の通り。

① 消防車で散水して注入する。

② ヘリから水。

③ ヘリから氷。

  氷は3.5トン。細かく砕き、バスケットに入れてプール上空から

  投入する。(桶川のヘリポートに氷は準備してある)という。

これに対して、福島第一社員

『プールの水って、3000トンくらいあって、3トンの氷。夜間と被曝を

考えれば、拙速で、効果を考えると焼け石に水。散水が現実的かな』

☆    ☆    ☆    ☆

これまた、昔の冒険漫画の1シーンのようで、わかりやすいですね。

同日午後5時15分

吉田『要するに3号機がいつ吹っ飛ぶか分かんないんで現場の

安全確保だから一同、避難させた』

1号 2号 3号 4号 と次々に発生する想定外・・

本を読むだけで緊張して、さらに脱力感に襲われそうに

なります。


稲藁干しも最近はめずらしい

2014年09月29日 | インポート

Img_46601 先日、

黒田官兵衛展で、

官兵衛が(一説に)

播磨の状況説明

を行ったときに、

信長からもらった

といわれている、

圧切(へしきり)という刀が展示してありましたが、

Kさんは、これは信長の形見分けで官兵衛が

もらったのではないだろうか。という新説を打ち立てられました。

ん~、ちょっと不思議な感じがします。

本能寺の変のあとは、とんでもなく皆が舞いあがり、戦闘があり、

後継者争い、と続いたわけで、『形見分け』という、しんみりした、

一種穏やかな情景は、描きにくいなあ?という感じでしょうか。

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☆   ☆   ☆