🍀🍀協生農法🍀🍀③
(様々な先生、分野から影響☁️を受けていく中で、どのように協生農法🍀を確立していかれたのか)
🔹船橋、先にお話ししたように、大学🏫で生物学📗や物理学📓をいくら学んでも、
子供の頃に見ていた生物の輝き✨、生命観✨のようなものからどんどん遠ざかって😵しまう、
生命の本質🌟に至ることはできない、
環境問題🏭や健康問題🍀も解決できないという思いがずっとありました。
そういう中で、高橋先生や榊原先生の方法論🌸から多くの学び✊を得ながら、
桜自然塾の大塚隆さんとの出会い🌟を経て辿り着いたのが協生農法🍀でした。
詳細は専門的になるので割愛⚡️しますが、
農学的な生産法🍀と、草ぼうぼうの自然状態🌲における生態系の生産量を説明🍀する理論🌸を接続することを思いつき、
実際にその仕事🍀をやりました。
紙📄と鉛筆✏️、計算機🔢をちょっと使って。
ただ、理論を確立すること自体は思ったより簡単🌸で、
大学院を卒業して2010年にソニーコンピューターサイエンス研究所🏢に来てから、
大体2年〜3年ほどで本質的な部分は確立🌟できたと思います。
(理論は簡単🌸にできても実践は大変だったのではないですか)
🔹船橋、そうですね。
まずは地元の神奈川で、耕作放棄地を借りて実験🌸を開始しました。
ただ、その土地での実験はソニーコンピューターサイエンス研究所🏢に入る前から個人的に始めていたことでした。
具体的には、土地に400種類くらいの有用植物🍀を入れて、
無耕起、無施肥、無農薬の環境🍀で育つかどうか、
どうすれば最も生態系本来の強さ✊を引き出せるか、データ💻を採っていきました。😊
そして、収穫できたら、食べたり、成分分析📊もして生育具合を確かめる。✊
その繰り返し🔄です。
(どのぐらいで納得🌸できる成果を得ることができたのですか)
🔹船橋、目指す成果🌸、理論と現実🌟とは今も一致してはいません。😊
それは、協生農法🍀では、
300年後、少なくとも50年後の生態系🌸がどうなっているかを、イメージ☁️して、マネジメント🎵しているからです。
時に意図した結果🌸が出ることもあるのですが、
常に理論と現実🌟という2つの軸を行ったり➡️来たり⬅️しながら、
ここまで取り組んで来たというのが実際のところです。😊
ただ、その中でも、先に触れた桜自然塾の協生農園🍀や、西アフリカ🌍のブルキナファソなどでは大きな成果🌸を得ることができています。
(西アフリカでも協生農法🍀を?)
🔹船橋、きっかけは2015年1月にアフリカ🌍の国々が集まるネットワーキングフォーラムで協生農法🍀についてプレゼンテーション💻したことでした。
そこでブルキナファソのNGO団体が協生農法🍀に注目👀してくれて、
彼らの協力🌸のもとに、現地で実証実験🌸をすることになったのです。
土地の気象条件☁️を調べたり、現地で使える有用植物🍀について調査📝したり、
顧みられなくなっていた伝統的な植物🍀を復活🌸させたりしながら、
3ヶ月後に、実験を開始🌟しました。
最初は500平方メートルほどの規模から始めました。😊
ただ、現地の土地は伝統的農業🍀によって砂漠化🐫していて、
別の場所から種が飛んできても発芽しない😵ような環境だったんですね。
(植物が育たない環境だった)
🔹船橋、それでも、他の農法と比較しながら、実験に取り組んでいた結果🌸、
協生農法🍀では早くも6ヶ月で収穫が上がり⤴️始めて、
1年半ほどで、売り上げにして伝統農法の約40倍から150倍の生産性🌸が上がり、😊
1年間で現地の平均国民所得💰の約20倍😊もの売り上げが上がったんです。😊
(それはすごい😵)
🔹船橋、さらに協生農法🍀では、砂漠状態から植生遷移を経て、
最終的に小さな苔から草、光を好む陽樹🌲、
その陽樹の陰で育つ陰樹🌲といった、
すべての植生🍀を1年で定着🌸させることに成功👑しました。😊
農業生産🌸と同時に砂漠の緑化🍀もできるというのは、
少なくとも乾燥地帯の農業🍀では、これまでないことでした。😊🎵
要は、資源があるとか、ないとかいう問題ではなくて、
その地域の生態系🌸を、どううまく使っていけるかが大事🍀なのです。
その他にもいろんなプラス面があって、
例えば、貧しくて治安が悪い国や地域で、
農業🍀、肉体労働✊によって国民の平均の20倍の所得💰が得られることは、
貧困問題😵と、それに起因する健康問題🍀や治安の問題に根本的な解決策🌟を提示しています。
その社会的な意義は非常に大きいと思います。😊🎵
(お話を伺ってきて、協生農法🍀の確立は誰に言われたわけでもない、まさに船橋さんの内から発する強い思い、すなわち内発力🌸により実現してきたのだと感じました😊)
🔹船橋、僕が子供の頃に感じていたのは、
極端に言えば、
この世界に生きていないものはいないんじゃないかと思うくら、
生命💓に満ち溢れて✨いた世界だったんです。
それが、大人になるに従い、機械論的な学問、生命を脅かす😵環境問題🏭や健康問題🍀といった、
いろいろなネガティブな😵ものを経験していくようになって疑問が生じていった。
ただ、そういった経験🌸を総合的に取り込んで、
さらに自分が持っている個性🌸を突き詰めて、
一番社会や自然に対して貢献✊できる活動は何かと考えていた時に気づいたのが協生農法🍀だったんですね。😊🎵
ただ、僕は内発力を高めて技術的に新しいことを実現🌸するためには、
命💓に関わる危機感⚠️のようなものも必要だと思ってきました。
(命💓にかかわる危機感ですか)
🔹船橋、特に技術的に意義のあることを持続していくためには、
あらかじめそれが持つよい面と悪い面を考えておかないと危ないんですね。😊
リスクを考えないで内発力だけを高めても行き詰まると思うのです。
例えば、原子力発電⚡️というのは物理学から見て非常に魅力的な発電方法なのですが、
現実に長期間稼働させるには環境的・社会的リスク😵の方が高くつくことは皆さんご存知🌟の通りです。
ですから、内発力といっても、命💓に対する危機感⚠️・繊細さと、意志の強さを両立させ、
覚悟✊をもって目標実現へと至るトレーニングが構築できるかが大切🍀なんですね。
(繊細さ✨と意志の強さ✊の両方持つことが必要だと)
🔹船橋、それと、僕は物事には
「具体力🌸」と「本質力🌟」があると考えてきました。
「具体力🌸」は実際に目に見える👀成果が挙がることを意味🍀しますが、
協生農法🍀でも、なかなか周囲に理解されないなど、
現実🌸は、3歩進んで、2歩下がる、ということの連続なんですね。😊🎵
それでも、努力した分だけ
「本質力🌟」では、5歩進んでいるんですよ。😊
3歩進んだのに2歩下がってしまっても、
本質力🌟は5歩進んでいる。😊✊
そう捉えれば、困難があっても乗り越えていけるんですね。😊☀️
(具体力と本質力、とても勇気🍀が出るお話です。
最後にこれからの活動の抱負をお願いします)
🔹船橋、一つ知っておいてほしいことは、
経済発展🎵と、多様な生物が持続していきられる健全な文化🌸とは、全く関係ない✊ということです。
いま世間で評価されている商品やサービスというのは、
経済💰を活性化する、豊かに👑するというインセンティブのもとでつくられていますが、
そういうものは、価値観👑が変わった🔄その数百年後には、ほとんど残っていない😵と思います。
現代人が中世の神学者📓の名前をほとんど知らない😵ことと同じです。
ですから、
本当にいま必要なものは何か、
人間が他の生物とともに持続的に生きていくために、何が本当に大事なのかを、ぜひ考えてほしいですね。😊🎵
(何が本当に大事かを考える)
🔹船橋、特に、現在、人間活動🍀によって地球史上6回目の大絶滅😵が起きていると言われています。
いまのレベルの人間活動🌸が数百年続けば、
75%の生物種が絶滅する😵と予測されています。
これは地球史上🌏かつてなかった絶滅速度⚡️です。
農業生産🍀と環境問題🏭・健康問題🍀の相克を根本的に解決する💰ことで、
文明🌸の持続可能性を高め、
結果🌸として、
人間🍀や動植物🌲を含めた全ての生物の最大多数の苦しみを減らして⤵️いくのが協生農法🍀だと考えています。
そのために、これからも協生農法🍀の研究と普及に力✊を尽くし、
自分が子供の頃に見た生き物、生命💓の輝き✨を地球🌏に取り戻し、
皆が生き生きと幸せ💕に協生していける社会🌆を実現🌟していきたいですね。😊🎵
(お・わ・り)
(「致知」9月号 ソニーコンピュータサイエンス研究所 船橋真俊さんより)
(様々な先生、分野から影響☁️を受けていく中で、どのように協生農法🍀を確立していかれたのか)
🔹船橋、先にお話ししたように、大学🏫で生物学📗や物理学📓をいくら学んでも、
子供の頃に見ていた生物の輝き✨、生命観✨のようなものからどんどん遠ざかって😵しまう、
生命の本質🌟に至ることはできない、
環境問題🏭や健康問題🍀も解決できないという思いがずっとありました。
そういう中で、高橋先生や榊原先生の方法論🌸から多くの学び✊を得ながら、
桜自然塾の大塚隆さんとの出会い🌟を経て辿り着いたのが協生農法🍀でした。
詳細は専門的になるので割愛⚡️しますが、
農学的な生産法🍀と、草ぼうぼうの自然状態🌲における生態系の生産量を説明🍀する理論🌸を接続することを思いつき、
実際にその仕事🍀をやりました。
紙📄と鉛筆✏️、計算機🔢をちょっと使って。
ただ、理論を確立すること自体は思ったより簡単🌸で、
大学院を卒業して2010年にソニーコンピューターサイエンス研究所🏢に来てから、
大体2年〜3年ほどで本質的な部分は確立🌟できたと思います。
(理論は簡単🌸にできても実践は大変だったのではないですか)
🔹船橋、そうですね。
まずは地元の神奈川で、耕作放棄地を借りて実験🌸を開始しました。
ただ、その土地での実験はソニーコンピューターサイエンス研究所🏢に入る前から個人的に始めていたことでした。
具体的には、土地に400種類くらいの有用植物🍀を入れて、
無耕起、無施肥、無農薬の環境🍀で育つかどうか、
どうすれば最も生態系本来の強さ✊を引き出せるか、データ💻を採っていきました。😊
そして、収穫できたら、食べたり、成分分析📊もして生育具合を確かめる。✊
その繰り返し🔄です。
(どのぐらいで納得🌸できる成果を得ることができたのですか)
🔹船橋、目指す成果🌸、理論と現実🌟とは今も一致してはいません。😊
それは、協生農法🍀では、
300年後、少なくとも50年後の生態系🌸がどうなっているかを、イメージ☁️して、マネジメント🎵しているからです。
時に意図した結果🌸が出ることもあるのですが、
常に理論と現実🌟という2つの軸を行ったり➡️来たり⬅️しながら、
ここまで取り組んで来たというのが実際のところです。😊
ただ、その中でも、先に触れた桜自然塾の協生農園🍀や、西アフリカ🌍のブルキナファソなどでは大きな成果🌸を得ることができています。
(西アフリカでも協生農法🍀を?)
🔹船橋、きっかけは2015年1月にアフリカ🌍の国々が集まるネットワーキングフォーラムで協生農法🍀についてプレゼンテーション💻したことでした。
そこでブルキナファソのNGO団体が協生農法🍀に注目👀してくれて、
彼らの協力🌸のもとに、現地で実証実験🌸をすることになったのです。
土地の気象条件☁️を調べたり、現地で使える有用植物🍀について調査📝したり、
顧みられなくなっていた伝統的な植物🍀を復活🌸させたりしながら、
3ヶ月後に、実験を開始🌟しました。
最初は500平方メートルほどの規模から始めました。😊
ただ、現地の土地は伝統的農業🍀によって砂漠化🐫していて、
別の場所から種が飛んできても発芽しない😵ような環境だったんですね。
(植物が育たない環境だった)
🔹船橋、それでも、他の農法と比較しながら、実験に取り組んでいた結果🌸、
協生農法🍀では早くも6ヶ月で収穫が上がり⤴️始めて、
1年半ほどで、売り上げにして伝統農法の約40倍から150倍の生産性🌸が上がり、😊
1年間で現地の平均国民所得💰の約20倍😊もの売り上げが上がったんです。😊
(それはすごい😵)
🔹船橋、さらに協生農法🍀では、砂漠状態から植生遷移を経て、
最終的に小さな苔から草、光を好む陽樹🌲、
その陽樹の陰で育つ陰樹🌲といった、
すべての植生🍀を1年で定着🌸させることに成功👑しました。😊
農業生産🌸と同時に砂漠の緑化🍀もできるというのは、
少なくとも乾燥地帯の農業🍀では、これまでないことでした。😊🎵
要は、資源があるとか、ないとかいう問題ではなくて、
その地域の生態系🌸を、どううまく使っていけるかが大事🍀なのです。
その他にもいろんなプラス面があって、
例えば、貧しくて治安が悪い国や地域で、
農業🍀、肉体労働✊によって国民の平均の20倍の所得💰が得られることは、
貧困問題😵と、それに起因する健康問題🍀や治安の問題に根本的な解決策🌟を提示しています。
その社会的な意義は非常に大きいと思います。😊🎵
(お話を伺ってきて、協生農法🍀の確立は誰に言われたわけでもない、まさに船橋さんの内から発する強い思い、すなわち内発力🌸により実現してきたのだと感じました😊)
🔹船橋、僕が子供の頃に感じていたのは、
極端に言えば、
この世界に生きていないものはいないんじゃないかと思うくら、
生命💓に満ち溢れて✨いた世界だったんです。
それが、大人になるに従い、機械論的な学問、生命を脅かす😵環境問題🏭や健康問題🍀といった、
いろいろなネガティブな😵ものを経験していくようになって疑問が生じていった。
ただ、そういった経験🌸を総合的に取り込んで、
さらに自分が持っている個性🌸を突き詰めて、
一番社会や自然に対して貢献✊できる活動は何かと考えていた時に気づいたのが協生農法🍀だったんですね。😊🎵
ただ、僕は内発力を高めて技術的に新しいことを実現🌸するためには、
命💓に関わる危機感⚠️のようなものも必要だと思ってきました。
(命💓にかかわる危機感ですか)
🔹船橋、特に技術的に意義のあることを持続していくためには、
あらかじめそれが持つよい面と悪い面を考えておかないと危ないんですね。😊
リスクを考えないで内発力だけを高めても行き詰まると思うのです。
例えば、原子力発電⚡️というのは物理学から見て非常に魅力的な発電方法なのですが、
現実に長期間稼働させるには環境的・社会的リスク😵の方が高くつくことは皆さんご存知🌟の通りです。
ですから、内発力といっても、命💓に対する危機感⚠️・繊細さと、意志の強さを両立させ、
覚悟✊をもって目標実現へと至るトレーニングが構築できるかが大切🍀なんですね。
(繊細さ✨と意志の強さ✊の両方持つことが必要だと)
🔹船橋、それと、僕は物事には
「具体力🌸」と「本質力🌟」があると考えてきました。
「具体力🌸」は実際に目に見える👀成果が挙がることを意味🍀しますが、
協生農法🍀でも、なかなか周囲に理解されないなど、
現実🌸は、3歩進んで、2歩下がる、ということの連続なんですね。😊🎵
それでも、努力した分だけ
「本質力🌟」では、5歩進んでいるんですよ。😊
3歩進んだのに2歩下がってしまっても、
本質力🌟は5歩進んでいる。😊✊
そう捉えれば、困難があっても乗り越えていけるんですね。😊☀️
(具体力と本質力、とても勇気🍀が出るお話です。
最後にこれからの活動の抱負をお願いします)
🔹船橋、一つ知っておいてほしいことは、
経済発展🎵と、多様な生物が持続していきられる健全な文化🌸とは、全く関係ない✊ということです。
いま世間で評価されている商品やサービスというのは、
経済💰を活性化する、豊かに👑するというインセンティブのもとでつくられていますが、
そういうものは、価値観👑が変わった🔄その数百年後には、ほとんど残っていない😵と思います。
現代人が中世の神学者📓の名前をほとんど知らない😵ことと同じです。
ですから、
本当にいま必要なものは何か、
人間が他の生物とともに持続的に生きていくために、何が本当に大事なのかを、ぜひ考えてほしいですね。😊🎵
(何が本当に大事かを考える)
🔹船橋、特に、現在、人間活動🍀によって地球史上6回目の大絶滅😵が起きていると言われています。
いまのレベルの人間活動🌸が数百年続けば、
75%の生物種が絶滅する😵と予測されています。
これは地球史上🌏かつてなかった絶滅速度⚡️です。
農業生産🍀と環境問題🏭・健康問題🍀の相克を根本的に解決する💰ことで、
文明🌸の持続可能性を高め、
結果🌸として、
人間🍀や動植物🌲を含めた全ての生物の最大多数の苦しみを減らして⤵️いくのが協生農法🍀だと考えています。
そのために、これからも協生農法🍀の研究と普及に力✊を尽くし、
自分が子供の頃に見た生き物、生命💓の輝き✨を地球🌏に取り戻し、
皆が生き生きと幸せ💕に協生していける社会🌆を実現🌟していきたいですね。😊🎵
(お・わ・り)
(「致知」9月号 ソニーコンピュータサイエンス研究所 船橋真俊さんより)