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がんの神様ありがとう、4

2016-06-29 11:25:08 | 病気のなおし方(自助努力)
4「がんの神様ありがとう」

(筑波大学名誉教授 村上和夫さん 育生会横浜病院院長 長堀優さんの対談)

🔸村上 長堀先生は見えない世界について、どのように考えておられるのですか。


🔹長堀 医学の世界というのは長いことを科学的手法、科学的な考え方を大事にしてきましたが、対象としたのは見えるものだけでした。

見えるということは、目で見えることはもちろん、様々な計測機器を使って数値化できるものです。

一方、この宇宙における大本の物質は何かについて考える量子論をドンドン突き詰めていくうちに、

大本の粒子があやふやなものだということがわかってきました。

どういうことかというと、原子の中にある電子や中性子、陽子というのは、

その構成要素であるクオークの回転によって形づくられているということです。

🔸村上 だから実体があやふやだというのですね。

🔹長堀 竜巻と一緒だと考えるとわかりやすいかもしれません。

竜巻というのは回転することによって物体として見えますが、回転が止まった途端、自体はなくなってしまいます。

「この世の事象というのは、幻である」

とは、その昔東洋の覚者が瞑想雨で至った真理だと言われていますが、

その言葉に科学が追いつき始めているのが現代だと私は思うのです。

結局、そのそこにあるのは一元論です。

見えるものと見えないもの、粒子とエネルギー、生と死などもそうですが、これまで二元論的に考えてきたことが、

実は、すべて繋がっているということを指し示しているのだと私は考えています。

「善悪不二」という東洋の言葉も、やはりそういうことを表しているのではないでしょうか。

🔸村上 しかし、世界の科学者たちの多くは、まだ長堀さんのおっしゃるような世界にたどり着いたでいなくて、

目に見えるものだけを追いかけているレベルにとどまっているように思います。

そのレベルを突き抜けた世界を、量子論という最先端科学から見ることができるというのは、面白いところですね。

🔹長堀 東洋の祈りを理解する感性と、西欧の科学技術を理解する感性を併せ持っているのが、私は日本人だと思うんです。

そして、その東洋と西洋の考え方を近づけるきっかけになるのが、先ほど話した量子論、素粒子論ではないかと。

例えば、最近ノーベル賞とられた梶田隆章先生もご専門は量子論ですよね。

これは偶然ではなく、今後日本人の手によって東洋と西洋の統合の時代が開かれていくのではないかと私は思っています。

大事なのはバランスですね。

西洋の科学技術に偏りすぎたからといって、これを否定すべきではなく、

東洋の哲学と西洋の科学とのバランスをうまく取っていけば、もっといい世の中ができるのではないでしょうか。

そして、そのバランスを取る上で、最も大事になってくるのが、

やはり死の捉え方だと思うんです。

先ほどお話ししましたように、人間誰もが死んでしまう以上、

それを敗北だとしたら何の救いもありませんからね。


(つづく)

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