ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

今年2番目の名局 叡王戦本戦 深浦康市九段対藤井聡太四段

2017-12-23 22:56:47 | 将棋
 藤井聡太終局前後のがっくり具合は、将棋界ではめったにないことで、かなりの見どころでした。たまたまその瞬間の画面をのぞき込んだ妻は「15歳だねえ」とつぶやいておりましたが、将棋クラスタひげめがねとしては「1年後にはこんなに態度に出ないようにしてほしい。それこそが将来の名人」と、どこぞの国技の審議委員みたいなこと(笑)を思っております。

 ポイントはたくさんありすぎますが、2点だけ。


 6六角の瞬間は、思わずひげめがねも声を出しました。もちろんほとんど読めていないけれども、直感的に悪手のように見えて実際悪手でしたね。
 でもまあ、▲4二角▽6一玉▲5三桂不成は対局者2人とも読めていなかったようなので、相当難しかったということでしょう。


 太地王座が「千日手濃厚」をにおわせたこの局面は、▽4八桂成▲同銀▽4九金で千日手にならない、ということで合っているでしょうか?

 今年2番目のひげめがね的名局でした。やはり、難しい局面で頭だけでなく全身を振り絞って考え、なおかつ誤る人間の姿に、私は感動してしまいます。
 ちなみにひげめがね的ベスト名局は年末に発表しますが、まあ将棋クラスタの皆様ならば、どの将棋がすぐピンとくるあの将棋ですわ(←なぜか投げやり)。