いよいよ日本女性薬剤師会移動セミナーです。私が、ドキドキで座長の任を仰せつかった基調講演は佐賀大学医学部附属病院地域包括緩和ケア科の佐藤英俊先生の『がん拠点病院における緩和ケアチームの役割』というお話。緩和ケアというと今までどうしてもガン末期など終末期医療のイメージが強いのですが、佐藤先生のお話で今の新しい流れである一般病棟や在宅への広がりを学びました。佐藤先生のチーム医療は患者さんの立場に立った、とても優しいものであると感じました。診療報酬的にもっと報われるようになって欲しいですね。そして特別講演は人の遺伝子情報の解析で世界的に有名な鎌谷直之先生『オーダーメイド薬物治療の現状と展望』。医療の最先端の話をわかりやすく話して下さいました。例えば各人に合った副作用の少ない薬の選び方の話。米国では死亡原因の4~6番目に「薬物の副作用による死亡」があるそうです。日本はそのような統計を出していないだけで、きっと大きくは異ならないだろうとのこと。このような最先端の医療を勉強すると、不思議に医師の先生たちの話が、全国健康普及の会の向健治先生の話にリンクすることに気づきます。思えば 向先生が三十四年の研究と実績を基に本当の事(健康・治療)を教えたいと思って始められた健康講座。その知識の輪の一点を鳥栖に落としたいと願って始めてから、鳥栖も三十九回を迎えます。商品説明会ではない健康講座。それを開催できる喜びと誇りを再確認しました。やはり勉強会は大切です!!それにしてもこのような素晴らしい全国セミナーを全く赤字なし、会費と広告協賛金だけで運営した、佐賀県女薬会長の経営手腕はすごい~!と思いました。無事終了して何よりです。お疲れさまでした。