ひかり薬局ブログ 『a・honto!?』

ひかり薬局で起きるいろんな出来事と 管理薬剤師 光田の日々の思い♪

紫の恐怖!ピオクタニン液

2009年04月20日 | ひかり薬局の商品情報

0904_015_3昔よく使われていた塗り薬に紫の『ピオクタニン液』というものがあります。赤ちゃんのジクジクした湿疹とか、水疱瘡の時に白い軟膏の下に見え隠れするように塗られていたのを記憶にある方も多いはず。潰瘍ができる副作用が報告されてから、あまり需要はないようですが、時々要望があって、自家製剤としてつくっています。今でも。そしてその滅多にない要望があって、閉店後につくりました。これ、大変なのです。塩化メチルロザリニンという紫の色素を精製水に溶かして調製するのですが、パウダーが軽くて、薬瓶のふたを開けただけでも、計量中でも、フワフワと飛散してしまうのです。それが水に濡れた途端にドッと紫になってびっくり。しかもなかなかとれない!営業中に手が紫になったら、まずお客様もびっくりされるので店頭には立てないほど。私の白衣のネームプレートが時々不自然な位置についていることがありますが、その下には実は、ピオクタニンが付着した紫のシミがとれないままになっているのです。さて、ピオクタニンご要望のお客様曰く「なんやかんや言っても、私は舌が荒れた時はこれが一番よかった。またつくっといてね。」前回の購入は10年以上昔。わざわざ記憶を頼りに訪ねて来られたことに感謝なのでした・・・・。(^^;)参考までに、価格は時価です。(笑)あまり積極的にはオススメしない薬ですから。


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