仲秋の名月を浴びたくて
待ってる
あのへんかな
いつのまにか
見知らぬ、お風呂上がりのおばあさんと
いっしょに
待ってる
「お月さん、でてくるかねえ」
虹彩
雲まできれい
よほどあかるいんですねー
もうだめかな、て
おやすみなさい、て
べつべつの方向に歩き出してから
「おねーさーん」
ふりかえると、おばあさんが
空をゆびさしてる
(おばあさんの前に
見知らぬお兄さんがいて
はずかしかったけども)
わあ、、
出ましたー
パシャパシャ
浴びましたー
見知らぬお兄さんも
パシャパシャ
撮ってます
「きれいですね」
きれいですねー
お月さま、ありがとうございます
おばあさん、ありがとうございます
優しい月あかり