何かねえ。(何だよ)
すごい人気の石みたいなんですよ。
フェナカイト。Phenakite。
「カ」が正しいらしい。mindat さんいわく、
《過去には phenacite という綴りが使用されていたが、承認されている綴りは phenakite である。》
日本でもフェナサイトという表記があって、あちきもそっちが正しいと思っていた。直さなきゃ。
《石英と間違われることを暗示して、ギリシャ語で「欺瞞者」を意味する φέναξ から命名された。》
「ξ」は「クサイ」だから「フェナクス」ですかね。「k」「s」どちらもありか。いっそのことフェナクサイトにすればよかったか。(そんな鵺みたいなw)
「欺瞞」というのは何か似たような話があったな。ああ、アパタイトか。みんなひどい名前を平気でつけるね。石に対して失礼でしょうに。(そういう感性は西洋にはないw)
組成は Be2SiO4。珪酸ベリリウム。いたって単純。ベリリウム単独塩基の鉱物はこれとベルトランダイト(Bertrandite Be4(Si2O7)(OH)2)くらいか。ベリリウム鉱物リストはこちら。ペグマタイト鉱物。
だいたい高い。とんでもなく高い。ロシア産のものが特に高い。(高い高いとうざい)
見た目は透明で「水晶欺瞞者」と言われるくらいだから水晶と変わらない。
ところがところが、何と、「ヒーリングパワー」がものすごいのだとか。
ちょっと引用させていただこうかな。
《フェナカイトは、世界で一番波動が高い石と言われています。他の追随を許さない唯一無二の超エリートなクリスタルです。……そのパワーは、世界三大ヒーリングストーン……の遥かに上をいく『別格のもの』です。》
ふうむ。あちきの右目の難病も治るかしら。
さらにさらに、こんな記述も。
《フェナカイトは、人の内側に溜まった悪いエネルギーを全て外に出し、身体の内側からクリアにすることで、癒しの効果を生み出します。》
あれ、あちきなんかはぺちゃんこになりそうですね。(悪いもんしか詰まってないのかよ)
まあもっとすごいことも書かれているので、興味のある方はこちらをどうぞ。
つまり、「パワーストーン」ファンの方々がこぞって買うので高くなるのでしょうね。
あちきなんかの出る幕ではない。のだけれど、何せベリリウム鉱物。しかも純粋珪酸塩。やっぱちょっと見てみたいなと。で、パーフェクトストーンさんでお安い結晶が出たのでポチッと。
写真へた。ファンに怒られそう。
ううむ。水晶。水平方向の条線も水晶に似ている。
けれど煌めきがある。トパーズの煌めきに近いか。屈折率が1.65~1.67くらいで水晶より全然高いからかも。トパーズ、トルマリンより若干高い。ただし分散度は0.005と低い。濃い色の結晶ではプレオクロイズムが見られるそうだけど、透明では無理。
ヒーリングパワーは……すみません、不感症です。
と書いていたら、クリワ立川さんでこんなのに出会った。
なんと、黄色いフェナカイト。
何でも、三つ入って来て、透明なのはもう売れたとか。パワーストーン系の人は純粋を求めるのでしょうね。しかし、鉱物標本としては、めったに見ない、珍品ではないしょうか。
おまけにえらくお安くてありがたい。(そっちが主だろ)
さて、こういうヒーリング・ストーンというのはどういうふうに扱うのでしょうか。
悪い所にペタっと貼る? 眼帯してそこに入れて右目に当てて寝るかな。
右目が治ったら報告します。(不信の輩には御利益はないだろうよw)