無色透明ではない。
鮮やかに色に染まっているわけでもない。
かすかに色があるようなないような。
そんな石がけっこう好きで。
クンツァイト。
アポフィライト。
ユークレース。
バーライト。
まあ色の鮮やかなものは高価だから、という見方もありはありだけど。
負け惜しみではなく、こういうほのかな色の石はいい。
「寒天ですか」とカミさんは毒舌を発するけれど。
わびさび、という見方もできるかな。
「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」(定家)
何もない。けれどかすかな気配がある。
そこに遠い内なる響きとして花や紅葉の絢爛の記憶が漂う。
人もまた人生の最後になったら
こういうありかなきかの色に染まっていたい
そんな思いも湧いて。
ん? 寒天ジジイか?
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