3月14日はホワイトデーであった。退職して義理チョコさえ貰えない状態なので、すっかり忘れていた。在職中は、いつも妻から「バレンタインデーのお返し買ったの」と言われ、当日の朝最寄りの駅で購入する有り様だったので、忘れていたのも無理はない。商業主義に流されて余分な出費をするなと、現役の皆さんに言うつもりはない。義理チョコでも、職場で良い人間関係が出来ればいいじゃないか。お中元やお歳暮は禁止されていても、バレンタインチョコや、そのお返しを禁止する企業もあるまい。私は甘いものが好きだ。チョコレートやクッキーも、もちろん好きだ。バレンタインデーとホワイトデーの翌日ではコンビニやスーパーで売れ残りのお菓子を安く売る。これから毎年、バレンタインデーとホワイトデーの翌日に売れ残りのお菓子を買いに行く退職後の楽しみが一つ増えた。
今日は定年退職後の運動不足を解消する為に始めたNHKの「テレビ体操」の連続百日目の記念日である。まだまだ身体は硬いけれど、ずっと体調もよく肩こりも無くなった。体操後は軽く筋トレをして約三キロの散歩に出かける。四月に入り暖かくなってからは、散歩を身体が欲するので雨の日も行くようになった。毎日まるで哲学者カントのような規則正しい生活をしている。梅が咲き散り、桜が咲き散り、つつじが咲き散り、今は春のバラが満開である。以前はイヤホンを付けて音楽を聴きながら散歩していたが、今は鳥の声を聴くためにイヤホンはしない。季節はまるで円を描くように、毎年毎年同じことを繰り返す。ただ去年から友人と会えない日々が続いていたが、やっと高齢者向けのコロナウイルスワクチンの接種が見えてきた。もう少しの辛抱である。コロナ禍後の新しい世界が、よりよい世界となるように優先的にワクチン接種を受けた一老人として貢献していきたい。
今日のジャズは、ジャズテナーサックス奏者レスター・ヤングが、オスカー・ピーターソン・トリオと演奏したアルバム「Lester Young With The Oscar Peterson Trio」を聴いている。特にレスター・ヤングのサックスに、オスカー・ピーターソンのピアノ、バーニー・ケッセルのギター、レイ・ブラウンのベースに、J.C.ハードのドラムが演奏する「Just you, Just Me」とか「Tea For Two」とかギターが参加していて最高。