hiro_tagebuch

アマチュアVn&Va弾きの日記です

Lang Lang, Jansons, & BR

2010-01-15 07:50:52 | Konzert
Lang Lang, Jansons, & BRのコンサート@Herkulessaal

初めてのランラン、
初めてのヘラクレスザール、

もうとっても楽しみだった演奏会。

そしてそして、会場に行くと何やら小さな紙が配られています



↑ そう、今日はマエストロ ヤンソンスの誕生日


今日この日にこのコンサートに来て良かった~


席は下手の2階席。かなり舞台寄り。



↑ 席から撮った舞台。
初めてヘラクレスザールに入りましたが、日本のカザルスホールのような
感じです。四角い箱ですね。レジデンツ内ですが、豪華絢爛というよりは
質素で清楚なイメージです。


では本日のプログラム:

Schnittke: "(K)ein Sommernachtstraum" fuer grosses Orchester
Prokofjew: Konzert fuer Klavier und Orchestra Nr. 3
Brahms: Symphonie Nr.3

Mariss Jansons: Leitung
Lang Lang: Klavier
BR Symphonie Orchester


それぞれ感想を。

●シュニトケ: 真夏の世の夢(ではなくて)

まず、2nd Vn後方のソロ。
これがもう、度肝を抜かれるくらに素晴らしいソロ。
席からは影になって演奏中は見えなかったのですが、
十分ソリストとしてもやって行けそうな音色と響き。
こんな人が2nd Vn後方にいるんだから、BRは上手い
わけですね

シュニトケとは思えない(失礼?)、わかりやすいメロディと構成。
徐々に不協和音の世界に入って行きますが、それがまた面白く、
色彩感あふれているように感じられるから不思議。
MPhilでもさんざん書いていますが、超一流オケの演奏で聴く
現代曲って、本当にすばらしいっ


●プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番

ピアノ素人の目からみても、超絶技巧の曲。
これをランランがいとも簡単そうに、楽しそうに、余裕綽々で演奏します。
席からはランランの手元が良く見えて、幸せ~
ランラン特有の表情は、あまり見えませんしたけど、でもあの手元を
十分堪能できたんですから、良い席でした

生演奏を聴くのは初めてでしたが、華やかな音色とハイレベルのテクニック、
そして魅せる力のあるピアノ演奏だったと思います。
ブラボ~

彼はテクニック偏重だというコメントも良く聞きますが、私個人としては、
テクニックはもちろん、華を持った素晴らしいピアニストだと感じました。
あの難曲を終始、聴衆をひきつけ続ける演奏をするのですから、間違いなく
超一流、ブラボーです。

お客さんの拍手も、割れんばかりの拍手でした

アンコールに、まずヤンソンスの誕生日を祝して、誕生日の歌の即興。
これがまたすばらしすぎっ!!
客席含めて皆で歌ったのですが、何故か英語の歌詞の方が多かったような

アンコール2曲目は、、、すみません知りませんでした。
これも即興曲のような演奏でしたが、後でわかったらアップしますね。


何度も何度もカーテンコールで出て来てくれ、拍手もいつまでも鳴りやまず、
そこにいたお客さん皆、感動していたのでしょう。
今日、この演奏を聴けて、幸せでした


パウゼではこちらの友人と感想などを語り合っていたのですが、席に戻り際に
ふと見るとサイン会をやっています。
今から列にも並べないので、なんとか近づいてパシャっと撮影
さすがにアップはできませんが、なかなか良い写真が撮れました


●ブラームス:交響曲3番

さすがヤンソンス&BRという演奏でした。
先日、広いGasteigでチャイ5を聴いたのですが、そのオケがホームである
ヘラクレスザールで演奏するとどんなサウンドになるのか?興味津々。
結論からいくと、やっぱりBRらしいサウンドでした。
個々人の音色がすばらしく、それが合わさってパートの音となり、各パートの
音色が力強く聴こえる、という感じ。
以前にもアップしましたが、MPhilがオケ全体でホールを鳴らすサウンドなのに
対して、BRはやっぱり個々人、個々のパートの音が聴こえて、それが相まって
オケの豪華なサウンドになっています
あと、チャイ5のときにも書きましたが、個々人がかなり自由に演奏している
ようでいて、かなり決めごとは厳しく統制されていることも感じられました。
そうすることでBRサウンドが生まれているんでしょう。
あと、管、特に木管のアンサンブルは素晴らしく、ちょっと上述と矛盾しますが、
木管5部で溶け合った音色というものも随所に感じられます。
やっぱり超一流のオーケストラですね


今日、この日、このコンサートを聴くことができて幸せだ、と感じられる一夜でした