城下町「萩」を歩く

2014-04-25 16:49:05 | 
広島を後にして向かったのが前々から行きたいと思っていた城下町「萩」

道の駅 萩往還に到着して迎えてくれたのが
左から「高杉 普作」・「吉田 松陰」・「久坂 玄瑞」のお三方。
この後行く先々で「吉田 松陰」の素晴らしさを聞くことになる。
「萩」の人々の思い入れは相当なもんだと感心した。





ホテルに荷物を置き、近くの「松蔭神社」に行く。
すぐそばですよと言うホテルの方のことばを疑いもせず歩いたのだが
すぐに後悔した(笑) 
遠い。
車で行くべきだった。





到着したときはすでに夕方に差し掛かっていて神社の方も帰る支度をしていた。





「松下村塾」・「吉田松陰幽囚ノ旧宅」に時の重さを感じてしまい
どうしても写真が撮れなくなってしまった。





初代内閣総理大臣 伊藤博文の別邸。
明治40年に品川区大井に建てたものをこの地に移築し平成13年に公開したものである。
ホテルへの帰りは最終便のバスに乗って帰った。
乗った客が終点まで私達だけというのもあったせいか
バスの運転手さんがたいへん気さくな人で非常に親切にしてくれた。 




次の日。

「萩八景遊覧船」に早く行かないと人が多くて乗れないかもと言う嫁のことばを信じて
朝、慌ててホテルを出た。
おかげで受付の1時間以上も前に到着。
誰もいない(笑)
早すぎるのでそのすぐ横にある萩城跡(指月公園)を先に見学する事にした。




この萩城。
慶長9年(1604)に毛利輝元が指月山麓に築城したものだ。





石垣と白壁が綺麗だ。
右手には「菊ヶ浜海水浴場」が見える。
後で乗る遊覧船からこの石垣を海から見る事になる。





「萩八景遊覧船」の営業は3月から11月まで。
料金は1人1200円。





指月橋を始点に、萩城址横の疎水を通り、橋本川本流に入り、武家屋敷郡を川から眺める
往復40分間のルートになっている。





朝一番のお客は私達を含めて4人。
のんびり、ゆったり贅沢な時間だ。




「この横に見える白壁を見てください。
そのすぐ横には遊歩道があるのですが、白壁にはらくがき一つありません。
そんな倫理感のある子供を育てているこの町が自慢なんです。
そしてその教えは「吉田 松陰」先生の教えが根底にあるからなんです」
色々な資料を私達に渡してくれ、それを熱心に説明してくれた。
この船頭さん「萩」の町が本当に好きなんだなぁ。






船は川から海へと向かう。
今までいろいろな遊覧船に乗ったが川と海の両方見る事のできる船は
初めてだ。
船の屋根が可動式になっていて、橋の下をくぐる時には
その日の潮の干満によって高さを変える。






先ほどの「萩城址」を海から眺める。
このとき船頭さんがハーモニカを吹いてくれた。
お客さんが少しでも和んでくれるようにと練習したということだ。
プロですなぁ。






ここで出会った船頭さん(波多野 友明さん)が本当に素晴らしい方だった。
人柄や博識は言うまでもなく、波多野さん自身が誇りに思う「萩」の町の良いところを
私達に何とかして伝えたいんだというその思いが情熱が、
ことばの端々から痛いほど伝わってきた。
ありがとうございました。






遊覧船乗り場から5分。
「萩博物館」にやって来た。






入り口のすぐ前に展示してある消防自動車。
昭和7年に1万円の寄付を集めて購入したそうだ。
当時の市の財政が44万ということを考えると
どれほど高価なものだったかがよくわかる。
約30年間活躍したようだ。






車を置いて城下町を歩いてみる。
小路を入っていくと普段は見る事の出来ない景色に呆然としてしまう。






萩焼きの焼き物を1軒ずつ見て回るのも楽しい。
あ~あ、女性のウインドショピングってこんな感じなのかと
長年の疑問に少し納得してしまった(笑)





又、茶碗を作ってみようかな?
今ならもう少しまともな物が出来そうな気がする(笑)








白壁と夏みかん・・ここではこの景色がふつうの景色。
単純に凄いと思う。






ここでも萩焼きを購入。
1件目に購入した店の男性店主もそうだったが2件目の女性店主も良い人だった。
私が焼いた物ですって言ってたけどやはりその作品に作った人の気持ちが入るものなんだね。
本当に「萩」って気持ちの良い人が多い。






ここは 鍵曲(かいまがり)
鍵の手に曲げた城下町特有の街路。
江戸時代のイメージになっている。





その後「北の総門・外堀」を見て
「旧湯川家屋敷」のコイに餌をやり
道の駅 萩しーまーと に到着。
迷った末に食べたのが「海鮮丼」  1200円也は安いし美味い。






その道の駅のすぐ近くにある「萩 反射炉」を最後に
たくさんの方々とのふれあいがあった「萩」を後にした。




旅の良さってそこの風土や景色はもちろんだが、そこに住む人の人柄にじかに触れられることではないだろうか。

何年か後に「もう一度行きたい所は?」って聞かれたら
迷うことなく「城下町 萩」って答えるだろうなぁ。






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