馬場】Cコース。野芝約8~10cm、洋芝約12~16cm。
12.9 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 12.0 - 11.9=1:36.0
【展開】テンは各馬が出方を伺う形。2ハロン目からシェルズレイがハナを主張し、スンナリ隊列が決まる。スロー。1番人気のブルーメンブラットは後方で終いを生かす形に専念。勝ち馬は好位から早めの競馬で乗り切る。流れと馬場を考えても先行馬有利。
凍えるような寒さにスタミナを奪う道悪。闘志に火が付いたアドマイヤキッスが悪条件を克服して久々の勝利を手にした。決して発馬自体は良くなかったが、道悪のために馬群がバラけたお陰で進路がバッと開き、二の脚で好位へ。ソラを使うなど集中力を欠く悪癖があるが、この日はグッと顎を下げ集中した追走姿。4角まではインで手綱をシッカリ抑えて末脚を温存。前のポディションをキープしつつ脚をタメる理想の形から直線で馬場の良い大外へスッと誘導する。右手前のまま前のザレマに並びかけると、そこから左手前に替え、もうひと押し。ゴール前でグイッと突きぬけた。中間の調教から集中した姿を見せ、デキは良かった。鞍上のペース判断と位置取りも絶妙だった。ソラを使う癖があるので、馬体を併せられたのも功を奏したし、他馬の一瞬の切れを削がした道悪も良かった。アンカツは、テン乗りよりも連続騎乗が抜群に上手い。
ザレマにとって道悪で時計の掛かる条件は、切れる脚のない同馬にとっては大きなプラス材料だった。好発から他馬の出方を見ながらハナへ。2ハロン目から外、内と競られる。坂の手前で外の馬が控え、内のシェルズレイとも間隔があったためにプレッシャーの掛からない展開。坂の頂上でムキにならず、スッと息を入れられた。単独2番手からソロッと下り坂をクリアし、4角でスパート開始。直線入り口で荒れ馬場に屈することなくグイグイ加速。残り1ハロン地点から勝ち馬に馬体を並べられてからも渋太く粘った。道悪、緩い流れ、54㌔と恵まれた面も大きいが、直線入り口の加速や鞍上に従順な姿は評価できる。
桜花賞馬キストゥヘヴンは底力を見せて3着。道中は中団馬群の中からの追走。顎をグッと下げ、首を上手く使い集中力を感じさせる。抜群の行きっぷりだ。直線を向き、中団勢とほぼ同じ位置からの追い比べ。上位2頭が先行して抜け出すなか、後方からただ一頭末脚を伸ばした。折り合いを考えればマイル向きだし、復活の兆しはある。どうしても折り合いに気を使うタイプ。中山マイルのようにゴチャつくコースよりも、バックストレッチが長いコース向きだろう。内枠が良い。
1番人気のブルーメンブラットは大外枠からスッと好発を決めるも、手綱を抑えて後方から3番手の位置。大外を通り、4角の下り坂からジワッと仕掛けを開始させる。直線も大外へ持ち出すと、右手前のままでジワッとしか伸びない。結局、手前を替えないままゴールを迎えてしまった。道悪でもうひとつのギアを引き出せなかったか。前走で後方から切れる脚を使ったので、鞍上としても控えざるを得なかった。前後半1秒差ある後傾ラップ。これを後方から大外を回っては届かないし、手前も替えなかったのも敗因のひとつ。同馬は完全なピッチ走法で、そこから凄い切れ脚を使う。マイルは長いし、1200㍍、1400㍍馬だと思う。
ローブデコルテは久々のうえに58㌔を背負い、道悪。いかにも厳しい条件。ジョッキーも大事に乗っている感じだった。道中は後方で折り合いに専念し、他馬が動いた3角の下り坂でも動かず、4角では最後方。タメてからの直線勝負で、ジワジワと脚を使った。底力の一旦は示した。攻めの動きを見ると、まだ本調子にはない。叩かれて注目。
カタマチボタンは軽い走りをするタイプで、道悪は大きなマイナス材料だった。
ランペイアはトモが甘いために、どうしても発馬が安定しない。この日も出負けし、焦った鞍上が手綱を押したためにモロに掛かった。3角で3番手まで押し上げてしまう。下り坂でもなし崩しに脚を使っている感じ。タメを作る場面がなかったし、トビが大きく、トモが甘いタイプ。道悪は良くない。
12.9 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 12.0 - 11.9=1:36.0
【展開】テンは各馬が出方を伺う形。2ハロン目からシェルズレイがハナを主張し、スンナリ隊列が決まる。スロー。1番人気のブルーメンブラットは後方で終いを生かす形に専念。勝ち馬は好位から早めの競馬で乗り切る。流れと馬場を考えても先行馬有利。
凍えるような寒さにスタミナを奪う道悪。闘志に火が付いたアドマイヤキッスが悪条件を克服して久々の勝利を手にした。決して発馬自体は良くなかったが、道悪のために馬群がバラけたお陰で進路がバッと開き、二の脚で好位へ。ソラを使うなど集中力を欠く悪癖があるが、この日はグッと顎を下げ集中した追走姿。4角まではインで手綱をシッカリ抑えて末脚を温存。前のポディションをキープしつつ脚をタメる理想の形から直線で馬場の良い大外へスッと誘導する。右手前のまま前のザレマに並びかけると、そこから左手前に替え、もうひと押し。ゴール前でグイッと突きぬけた。中間の調教から集中した姿を見せ、デキは良かった。鞍上のペース判断と位置取りも絶妙だった。ソラを使う癖があるので、馬体を併せられたのも功を奏したし、他馬の一瞬の切れを削がした道悪も良かった。アンカツは、テン乗りよりも連続騎乗が抜群に上手い。
ザレマにとって道悪で時計の掛かる条件は、切れる脚のない同馬にとっては大きなプラス材料だった。好発から他馬の出方を見ながらハナへ。2ハロン目から外、内と競られる。坂の手前で外の馬が控え、内のシェルズレイとも間隔があったためにプレッシャーの掛からない展開。坂の頂上でムキにならず、スッと息を入れられた。単独2番手からソロッと下り坂をクリアし、4角でスパート開始。直線入り口で荒れ馬場に屈することなくグイグイ加速。残り1ハロン地点から勝ち馬に馬体を並べられてからも渋太く粘った。道悪、緩い流れ、54㌔と恵まれた面も大きいが、直線入り口の加速や鞍上に従順な姿は評価できる。
桜花賞馬キストゥヘヴンは底力を見せて3着。道中は中団馬群の中からの追走。顎をグッと下げ、首を上手く使い集中力を感じさせる。抜群の行きっぷりだ。直線を向き、中団勢とほぼ同じ位置からの追い比べ。上位2頭が先行して抜け出すなか、後方からただ一頭末脚を伸ばした。折り合いを考えればマイル向きだし、復活の兆しはある。どうしても折り合いに気を使うタイプ。中山マイルのようにゴチャつくコースよりも、バックストレッチが長いコース向きだろう。内枠が良い。
1番人気のブルーメンブラットは大外枠からスッと好発を決めるも、手綱を抑えて後方から3番手の位置。大外を通り、4角の下り坂からジワッと仕掛けを開始させる。直線も大外へ持ち出すと、右手前のままでジワッとしか伸びない。結局、手前を替えないままゴールを迎えてしまった。道悪でもうひとつのギアを引き出せなかったか。前走で後方から切れる脚を使ったので、鞍上としても控えざるを得なかった。前後半1秒差ある後傾ラップ。これを後方から大外を回っては届かないし、手前も替えなかったのも敗因のひとつ。同馬は完全なピッチ走法で、そこから凄い切れ脚を使う。マイルは長いし、1200㍍、1400㍍馬だと思う。
ローブデコルテは久々のうえに58㌔を背負い、道悪。いかにも厳しい条件。ジョッキーも大事に乗っている感じだった。道中は後方で折り合いに専念し、他馬が動いた3角の下り坂でも動かず、4角では最後方。タメてからの直線勝負で、ジワジワと脚を使った。底力の一旦は示した。攻めの動きを見ると、まだ本調子にはない。叩かれて注目。
カタマチボタンは軽い走りをするタイプで、道悪は大きなマイナス材料だった。
ランペイアはトモが甘いために、どうしても発馬が安定しない。この日も出負けし、焦った鞍上が手綱を押したためにモロに掛かった。3角で3番手まで押し上げてしまう。下り坂でもなし崩しに脚を使っている感じ。タメを作る場面がなかったし、トビが大きく、トモが甘いタイプ。道悪は良くない。