中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

根岸S(GⅢ)回顧

2008-02-06 00:18:07 | 回顧
フェブラリーS(GI)徹底研究

【馬場】不良馬場。雪解け水で高速馬場。

12.2 - 10.7 - 11.4 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 12.5=1:22.7

 勝ったワイルドワンダーは発馬で行き脚が今ひとつで半馬身ほどの出負け。だが、4番枠からバックストレッチで前がパカッと開き、後方で閉じ込められることなく三分三厘では先頭からコンマ8秒差まで迫る。抑え切れないくらいの行きっぷり。道中をロスなく回り、直線も内から馬3頭分のところを突く。慌てることなくジョッキーがゴーグルを変える余裕ぶり。残り1ハロン地点手前からスパートを開始させるも、前が詰まって右手綱を引いて立て直す。この時に右手前から左手前に替えて一旦は減速。すぐさま右手前に替えてエンジンが掛かる。スパッとは切れなかったが、ジワジワ詰め寄り差し切った。久々で貫禄勝ち。ただ、道中のコースや位置取りは恵まれた。直線の不利があったとはいえ、もう少し突き放してほしかった。

 脚抜きの良いダートでスピード全開だったタイセイアトム。3走続けて大外枠からスピードの違いでスッとハナへ。スプリント並みのハイラップを刻む。3角入り口からジョッキーが手綱をグッと抑える。最初は口を割って行きたがったが、4角手前からは12秒0としっかりと息を入れ、折り合うことができた。決してスピード一辺倒ではない。手応えを残したまま4角から直線を向き、スッと右手前に替える。そこから番手馬に並ばれるどころか、二の脚を使い突き抜ける。ゴール寸前まで粘りに粘ったが、あと一歩及ばなかった。緩急ある逃げ戦法を手に入れ、二の脚を使えるようになった。他馬の競り合いがないことが条件だが、これならマイルの本番でも楽しみはある。スピードは間違いなくNO.1。

 アドマイヤスバルは悔やまれる敗戦。道中は14番枠から好発を決め、ジワッとポディションを下げて中団の外め。流れを考えれば正解。だが、3角で故障馬の煽りを受け、他馬と接触。手綱を引いて大外へ膨れ、最後方までポディションを落としてしまう。万事休すほどの致命的不利。ここで終わって当然のケース。しかも、直線入り口では前がビッシリと壁になり、大外へ持ち出すロス。全く持ってスムーズな競馬ができなかったにもかかわらず、最後は大外から鋭い末脚で突っ込み、際どいところまで迫ってきた。スムーズなら勝っていただろう。それ程、3角の不利は致命的だった。負けて強し。

 トーセンブライトは道中、中団やや前めのポディションで、インの経済コースを上手く立ち回りロスのない競馬。4角から直線にかけての手応えも十分。だが、追い出されてからの反応は案外で、ジリ脚。ずっと左手前のままだった。ロスのない競馬を考えればもっと弾けなければ。

 カフェオリンポスは58㌔を背負い、後方からよく追い上げている。大きなフットワークで切れは感じないが、一完歩毎にジワジワと脚を使う。

 メイショウバトラーはテンに掛かっていたし、3角ではバッチン食らった。苦手の冬場ということを考えればよく頑張っている。

 マイネルスケルツィは好位から絶好の手応えでの追走。3角で手綱を引っ張る不利はあったものの、4角から直線にかけての手応えも十分。だが、直線でいざ追い出されてからの反応が全くない。最後は完全に脚が止まっていた。この内容だと16㌔増で太め残りと考えるのが普通だろう。馬体の増減が大きいタイプ。安定しない。

 エイシンロンバートはテンに行けなくなっている。気難しい。走ることに嫌気を差しているか。

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