【馬場】天候:晴、ダート:良。風が強い。
12.4 - 10.9 - 11.5 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 11.7 - 12.1=1:35.3
【展開】ヴィクトリーがハナ。2ハロン目を10秒9と飛ばし、半マイル通過46秒7の緩みない流れ。底力を要求され、これを正攻法の競馬からラスト1Fを12秒1でまとめた勝ち馬はお見事。
もはや国内に敵はなし。ヴァーミリアンがGⅠ4連勝を飾り、ドバイ遠征に向けて弾みをつけた。この中間は一頓挫あって川崎記念を自重。厳寒期に調教を休んだとあってこの日は7キロ増。トモの踏み込みは迫力満点だったが、腹回りの締まりは今ひとつだった。課題だった発馬を決めると、15番枠から少し気合いを付けて好位へ。懸念された追走に戸惑うどころか、掛かるくらいの行きっぷりで絶好の手応え。流れの緩んだ4角でスーッと持ったままの手応えで進出。抜群の脚力で持ったまま坂上から先頭に並びかけ、残り300㍍地点でスパート開始。他馬をアッという間に置き去りにし、グングン加速。正攻法の競馬でラスト1Fを12秒1でまとめる強さで圧勝した。勝ち時計1分35秒3はパサパサの馬場を考えれば優秀。本調子にないなかでこの強さ。昨秋の快進撃は伊達ではなかった。
古豪ブルーコンコルドが得意のマイルで変わった。好発を決め、テンは自らハミを取るやる気を見せて好位追走。行きたがることなくスムーズな競馬。懸念された3,4角で内へモタれることなく真っ直ぐ走れた。珍しく直線入り口では持ったままの手応え。直線入り口でビッググラスに被されて内へ押し込まれたために、狙っていたデアリングの外の進路を取れず。一瞬の加速力がないために外からどんどんと来られて位置取りを落とす。幸が懸命に手綱をしごき左ステッキも入る。残り300㍍を切ったあたりから、早めに抜け出したヴァーミリアンの進路を通る。エンジンの掛かったラスト1Fからはパワフルなフットワークでグイグイと伸びる。最後は勝ち馬を凌ぐ脚色だった。相変わらずエンジンの掛かりが遅く、本来はインを通って成功するタイプではない。今回はヴァーミリアンの強さに〝恩恵〟を受けた形。最後の脚は本物だし、好調時と何ら変わらないもの。左回りのマイルが合っている。
大外枠発走のワイルドワンダー。発馬地点だと不思議と出遅れない。グリップが利いているのか。道中は前のヴァーミリアンをマークする形で、中団の外めを追走。ハミをグッと噛んで顎を下げる。岩田が手綱を引っ張り懸命になだめる。力んで走っているために知らず知らずのうちにスタミナを消耗する。4角から直線入り口にかけて痺れる手応えでヴァーミリアンに並びかける。この時点では勝利を意識するほどのもの。だが、残り2Fから追い出されると、思ったほど弾けず突き放されてしまった。現時点での力差と言うなら簡単に説明がつく。だが、敗因ははっきりしている。展望から何度も言っているように、道中の行きっぷりの良さに問題がある。ハミを噛んで前へ前へと気持ちが行くために力んで体力を消耗。絶好の手応えに見えて伸び切れないのはそこに原因がある。距離云々ではなく、これを解消しない限りにはもう1つ上のステージには進めない。
ロングプライドは発馬で行き脚がつかず。テンに追っ付けて後方馬群まで取り付く。ここでかなりの脚を使ってしまう。4角から直線にかけて大外を通って絶好の手応え。前のヴァーミリアン、ワイルドワンダーを射程圏に入れる。だが、追ってからの伸び脚は案外で、最後まで同じ脚色で4着を死守するのが精一杯だった。テンに脚を使わされたのも響いたが、距離も忙しかったか。
リミットレスビッドは短期放牧明けで追い不足だった前走を叩かれ、この中間は攻めを強化。デキがグンと上向いていた。道中は中団馬群のなかで脚をタメる作戦。抑え切れない感じの手応えだったが、何とかなだめられる。4角から直線にかけて持ったままの絶好の手応え。ギリギリまで追い出しを我慢し、残り2Fを切ったところでスパート開始。だが、残り150㍍地点で前が壁になる不利があった。そこで一旦手綱を引っ張って後退する場面がなければ3着はあったかもしれない。3連単馬券を握っていただけに悔しい。デキと折り合い次第でマイルも守備範囲。
ドラゴンファイヤーはマイルの速い流れに戸惑った感じだ。3歳時はマイル戦線で活躍してきたが、一線級相手だったジャパンCダート、平安Sではズブさを見せてスピード不足の印象だった。時計の掛かる中距離で渋太く差す競馬が合っている。上がりが掛かる意味では、直線に坂のある阪神、中山向き。
師匠・大谷内泰久さんの予想はこちから
Q&Aはこちら
ブログなどはこちら
12.4 - 10.9 - 11.5 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 11.7 - 12.1=1:35.3
【展開】ヴィクトリーがハナ。2ハロン目を10秒9と飛ばし、半マイル通過46秒7の緩みない流れ。底力を要求され、これを正攻法の競馬からラスト1Fを12秒1でまとめた勝ち馬はお見事。
もはや国内に敵はなし。ヴァーミリアンがGⅠ4連勝を飾り、ドバイ遠征に向けて弾みをつけた。この中間は一頓挫あって川崎記念を自重。厳寒期に調教を休んだとあってこの日は7キロ増。トモの踏み込みは迫力満点だったが、腹回りの締まりは今ひとつだった。課題だった発馬を決めると、15番枠から少し気合いを付けて好位へ。懸念された追走に戸惑うどころか、掛かるくらいの行きっぷりで絶好の手応え。流れの緩んだ4角でスーッと持ったままの手応えで進出。抜群の脚力で持ったまま坂上から先頭に並びかけ、残り300㍍地点でスパート開始。他馬をアッという間に置き去りにし、グングン加速。正攻法の競馬でラスト1Fを12秒1でまとめる強さで圧勝した。勝ち時計1分35秒3はパサパサの馬場を考えれば優秀。本調子にないなかでこの強さ。昨秋の快進撃は伊達ではなかった。
古豪ブルーコンコルドが得意のマイルで変わった。好発を決め、テンは自らハミを取るやる気を見せて好位追走。行きたがることなくスムーズな競馬。懸念された3,4角で内へモタれることなく真っ直ぐ走れた。珍しく直線入り口では持ったままの手応え。直線入り口でビッググラスに被されて内へ押し込まれたために、狙っていたデアリングの外の進路を取れず。一瞬の加速力がないために外からどんどんと来られて位置取りを落とす。幸が懸命に手綱をしごき左ステッキも入る。残り300㍍を切ったあたりから、早めに抜け出したヴァーミリアンの進路を通る。エンジンの掛かったラスト1Fからはパワフルなフットワークでグイグイと伸びる。最後は勝ち馬を凌ぐ脚色だった。相変わらずエンジンの掛かりが遅く、本来はインを通って成功するタイプではない。今回はヴァーミリアンの強さに〝恩恵〟を受けた形。最後の脚は本物だし、好調時と何ら変わらないもの。左回りのマイルが合っている。
大外枠発走のワイルドワンダー。発馬地点だと不思議と出遅れない。グリップが利いているのか。道中は前のヴァーミリアンをマークする形で、中団の外めを追走。ハミをグッと噛んで顎を下げる。岩田が手綱を引っ張り懸命になだめる。力んで走っているために知らず知らずのうちにスタミナを消耗する。4角から直線入り口にかけて痺れる手応えでヴァーミリアンに並びかける。この時点では勝利を意識するほどのもの。だが、残り2Fから追い出されると、思ったほど弾けず突き放されてしまった。現時点での力差と言うなら簡単に説明がつく。だが、敗因ははっきりしている。展望から何度も言っているように、道中の行きっぷりの良さに問題がある。ハミを噛んで前へ前へと気持ちが行くために力んで体力を消耗。絶好の手応えに見えて伸び切れないのはそこに原因がある。距離云々ではなく、これを解消しない限りにはもう1つ上のステージには進めない。
ロングプライドは発馬で行き脚がつかず。テンに追っ付けて後方馬群まで取り付く。ここでかなりの脚を使ってしまう。4角から直線にかけて大外を通って絶好の手応え。前のヴァーミリアン、ワイルドワンダーを射程圏に入れる。だが、追ってからの伸び脚は案外で、最後まで同じ脚色で4着を死守するのが精一杯だった。テンに脚を使わされたのも響いたが、距離も忙しかったか。
リミットレスビッドは短期放牧明けで追い不足だった前走を叩かれ、この中間は攻めを強化。デキがグンと上向いていた。道中は中団馬群のなかで脚をタメる作戦。抑え切れない感じの手応えだったが、何とかなだめられる。4角から直線にかけて持ったままの絶好の手応え。ギリギリまで追い出しを我慢し、残り2Fを切ったところでスパート開始。だが、残り150㍍地点で前が壁になる不利があった。そこで一旦手綱を引っ張って後退する場面がなければ3着はあったかもしれない。3連単馬券を握っていただけに悔しい。デキと折り合い次第でマイルも守備範囲。
ドラゴンファイヤーはマイルの速い流れに戸惑った感じだ。3歳時はマイル戦線で活躍してきたが、一線級相手だったジャパンCダート、平安Sではズブさを見せてスピード不足の印象だった。時計の掛かる中距離で渋太く差す競馬が合っている。上がりが掛かる意味では、直線に坂のある阪神、中山向き。
師匠・大谷内泰久さんの予想はこちから
Q&Aはこちら
ブログなどはこちら