BSーTBS「落語研究会」で三代目・柳家權太樓師匠の「藪入り」を観ました。私が好きな現役落語
家では一番の正統派でうまいし、笑わせるし、泣かせる。「待ってました!」「名人!」と大向うから
声がかかりそうなもの。「藪入り」を現代の感覚で理解するのが難しいので、枕に説明が長めに入るの
は仕方ないことでしょう。私も説明を聞いてから噺に入らないと細かいニュアンスは掴みにくい。説明
を聞いていて初めて、親父のはしゃぎぶりも納得できるというものです。
全体として若干オーバーな演出は好みもあるでしょうが、それでなくては權太樓ワールドではない、勉
強熱心な師匠の背景があるから全く浮ついた噺にならないのです。若手落語家に対する苦言もよ~く理
解出来る。それでなくても東西合わせて落語家800人と言われ、空前の落語ブームと相まって面白け
ればそれでいいという空気に師匠の存在は大きい。
数多い演目のうち「唐茄子屋政談」「鰍沢」「死神」「お神酒徳利」「富久」「文七元結」は是非観て
ほしいものです。「長短」もやはりのうまさを見せつけてくれます。
家では一番の正統派でうまいし、笑わせるし、泣かせる。「待ってました!」「名人!」と大向うから
声がかかりそうなもの。「藪入り」を現代の感覚で理解するのが難しいので、枕に説明が長めに入るの
は仕方ないことでしょう。私も説明を聞いてから噺に入らないと細かいニュアンスは掴みにくい。説明
を聞いていて初めて、親父のはしゃぎぶりも納得できるというものです。
全体として若干オーバーな演出は好みもあるでしょうが、それでなくては權太樓ワールドではない、勉
強熱心な師匠の背景があるから全く浮ついた噺にならないのです。若手落語家に対する苦言もよ~く理
解出来る。それでなくても東西合わせて落語家800人と言われ、空前の落語ブームと相まって面白け
ればそれでいいという空気に師匠の存在は大きい。
数多い演目のうち「唐茄子屋政談」「鰍沢」「死神」「お神酒徳利」「富久」「文七元結」は是非観て
ほしいものです。「長短」もやはりのうまさを見せつけてくれます。