よしーの世界

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日本人の誇り   藤原正彦

2021-05-20 06:56:41 | 
ちょっと気恥ずかしいタイトルですが、勿論著者は大真面目で以前「国家の品格」を書いて200万部を

越えるベストセラーになっています。私も自虐史観には違和感を覚える一人です。ただ日本では近現代

史に時間をほんの少ししか割かずに、大部分の人はどういう経緯があったのか分からずじまいになって

しまいます。しかもただひたすら日本だけが悪かったのような印象を持ち、さらに戦争体験を両親が持

っていれば悲惨だった話しか聞けません。


社会人になって近現代史を扱った本をかなり読んでいるつもりですが書かれている内容と言えば、第二

次世界大戦において無謀な作戦を繰り出す軍部、そして無能でありながら精神論だけを振りかざす上官

たち、売れる為に戦況を誇張して書く新聞という日本の愚かさを描くものばかりです。


本書では第二次世界大戦前に遡り、日清、日露戦争がなぜ起きたのか?日本が植民地政策を取る当時の

強大国(アメリカ、ソ連)の遠大な計画に誘導されて暴発したと書かれている。私が知らなかった事件

も著者の解説があり、目からうろこ状態。やはり戦勝国の主導で歴史が作られていることは本当だろう。

もう一度キチンと検証する必要を感じる。


最終的には「改憲」へと本書の結論は導き出される。私は本音で言えばいずれ憲法も改める必要はある

と考える。しかし議論するチームは冷静に論理的に進める人たちでなければならない。著者は軍備の必

要も訴えている。今は致し方ないと感じるが、果たして誰が戦うのか?現在の自衛隊か?著者は前線に

立つことはないだろう。そして「改憲」を声高に訴え続ける安倍前総理も最前線に赴くことはない。


日本人の誇り          藤原正彦                文春新書
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