副題が「日本と暮らして四十五年」とあるが、著者が若くして来日し日本の政治と深く関わってきた
歴史が書かれている。何しろ著者の初来日が昭和三十九(1964)年なので東京オリンピックが開
催され、その後日本が著しい経済発展を遂げる時からの話である。最初に紹介される日本の政治家が
若き中曽根康弘、そして佐藤栄作総理から福田康夫総理まで歴代の総理大臣と面識があり、後々当時
の社会党の研究もしているので日本の政治の裏も表も知り尽くしている。
著者は政治学教授なのでアメリカ政治との比較も分かりやすく、日本政治の良さと欠点も客観的に指
摘できる。日本においては論理より感情が先に立ち、声が大きい方が議論で主導権を握る悪弊がある
が、論理だてて日本政治のこれからを論じられている所を、日本の政治家に是非読んでもらいたい。
小泉政権から安倍政権と日本の政治は国民に対して納得できる説明が一切ない。強行採決は日常茶飯
事になり、いつの間にか格差が拡大し、生活に不安を覚えるようになってしまった。確かに構造改革
は必要だったと思う。しかし完全に道を誤ってしまった。国民の政治に対する無関心を利用されたと
感じる。国民の政治に対する関心の高まりが政治を良い方向に導かせることになる。
政治と秋刀魚 ジェラルド・カーティス 日経BP社
歴史が書かれている。何しろ著者の初来日が昭和三十九(1964)年なので東京オリンピックが開
催され、その後日本が著しい経済発展を遂げる時からの話である。最初に紹介される日本の政治家が
若き中曽根康弘、そして佐藤栄作総理から福田康夫総理まで歴代の総理大臣と面識があり、後々当時
の社会党の研究もしているので日本の政治の裏も表も知り尽くしている。
著者は政治学教授なのでアメリカ政治との比較も分かりやすく、日本政治の良さと欠点も客観的に指
摘できる。日本においては論理より感情が先に立ち、声が大きい方が議論で主導権を握る悪弊がある
が、論理だてて日本政治のこれからを論じられている所を、日本の政治家に是非読んでもらいたい。
小泉政権から安倍政権と日本の政治は国民に対して納得できる説明が一切ない。強行採決は日常茶飯
事になり、いつの間にか格差が拡大し、生活に不安を覚えるようになってしまった。確かに構造改革
は必要だったと思う。しかし完全に道を誤ってしまった。国民の政治に対する無関心を利用されたと
感じる。国民の政治に対する関心の高まりが政治を良い方向に導かせることになる。
政治と秋刀魚 ジェラルド・カーティス 日経BP社
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