福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

ナポレオンの絵

2007年08月20日 | Weblog
父が息子のためにナポレオンの絵を書きました・・・。今はこの看板が

工場の目印になっております。西日が当たる過酷な場所ですが 6年間

風雨にさらされながらも そこまでの退色は見られません。流石は

ペンキで手書きした絵です。父は昔、絵描きだったのです。

昔の看板職人さん達は絵描出身者が大勢いました。いつも、

ペンキで汚れているので

「どこのおっちゃんやろう」

と思いつつ話をすると結構、インテリで哲学的な会話を好み 

鋭い洞察力と感性には舌を巻く程でした。私も、昔は修行に出され 

いろんな職人さん達との出会がありました。

あの諸先輩達は、今頃どうしているやら・・・。

当時、手書き職人では「お前が一番最年少だ。」と言われてましたが、

そんな事は無いだろうと思います。(日本は広い)

否、IT化の波が押し寄せたのが 20代の時でしたから 

ひょっとしたら そうなのかも知れませんね。

昔 ヨーロッパでカメラが発明され 多くの絵描きが

自殺したそうです。私も腹を切ろうと思いましたが(笑)妻子を

養わなければならぬ身。作品に人間の魂が入魂されてこそ 物の価値が

上がろうというもの 「こころこそ大切」・・・・・。

一筆一筆、魂を込めた活字を描きたいものです・・・・。