宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

ファミリーエコツアー

2010-11-22 | アートガーデン・コヅカ
ずいぶん日にちが経っちゃいましたが、11/13(土)に行われたmachiya企画のファミリーエコツアーのご報告。
川崎のマンション、フォレシアムより、たくさんのゲストの方が大型バスに揺られてアートガーデン・コヅカを訪れました。


まずは保田の海岸で、自然観察の専門家、インタープリンターの大嶽隆さんと合流。ビーチコーミングのポイント、観察眼を養うちょっとしたレッスンを受けているところ。

海辺で過ごしたあとはバスに揺られて金束交差点まで。そこから森の家まで20分の山歩き。


森の家での昼御飯、今回は石田まりちゃんが担当。地元のお米と野菜がたっぷり。右上の小皿はイノシシ肉。ボリュームたっぷりのお母さんの味に大満足!個人的には、まりちゃんの糠漬けの大ファンです。


お昼のあとは大嶽さんと共に山の中を探検するチームと、焚き火チームに分かれての活動。焚き火チームのメインイベントは、かまどの火のパン生地で作る竹パン作り。竹林に竹を切りにいって、その竹にくるくるパン生地を巻き付けます。


焚き火にかざしてあぶります。これはけっこうお父さん達がハマりますね。様子が分かって来ると焼き加減を追求したり、男のこだわりが顔をのぞかせます。


美味しく焼けました!


お昼ご飯の後なのに、みんな食欲旺盛でした。焚き火の中には大量の焼き芋も仕込んであったのですが、きれ~いに無くなりました。これも山の空気のせい?

大嶽さんと出発した探検隊の様子はこちらのkijimaブログで。
http://artgarden.blog96.fc2.com/blog-entry-519.html

参加者の方の書いたブログも発見。
http://ameblo.jp/shou-takasugi/entry-10708486361.html

フォレシアムとの交流はマンションが街開きした時から続いていて、バスツアーは2度目。こちらからマルシェやワークショップに出かけた事もあり、マンションと田舎の交流のいいカタチが少しですが見えてきた様な気もします。

人と自然をつなぐ事、さらに広げてみると都市と田舎の交流というお題目は、アートガーデン・コヅカの取り組みの一側面でもある訳ですが、田舎暮らしの魅力がクローズアップされる事が多い風潮のなかで、逆に都市の魅力って何なのよ?という事を最近は考えさせられています。
一昔前なら、経済の豊かさ、物質的豊かさがイコール都市の魅力だった訳ですが、今や都市に出れば経済的豊かさが得られる訳でもないし、物質的豊かさがそのまま幸せに通じる訳でもない事が看破されている時代の中、ここにもオルタナティヴな視点が求められていると感じています。


きらめ樹スパーク@アートガーデン・コヅカ

2010-06-28 | アートガーデン・コヅカ
先週の土曜日にアートガーデン・コヅカで、NPO法人「森の蘇り」が皮むき間伐を全国に広める活動の一環として、全国9カ所で同時開催されたワークショップ「きらめ樹スパーク」が行われました。。


「森の蘇り」の支援グループ「オノココロ」のメンバーが、密度管理の計算をするために50㎡の結界を作っているところ。この中に生えている杉の木の直径を測り、皮を剥く木を割り出します。今回11本生えている木のうち8本の皮を剥くことにしました。


20名を越える参加者が森に入ります。これだけの人が入るだけで、生態系は変化します。


レクチャーの後、命を頂く感謝と、精霊達への挨拶を込めてお酒と塩とお米を捧げます。


さて、皮むきの開始。まずノコギリでぐるりと皮を切り、竹と槌を使って皮を剥いて行きます。


ある程度剥けたらそこから引っ張る!


うまく剥ける木、あまり剥けない木があるけれど、この瞬間はとっても楽しい!ちびっ子も大喜び!健康な木はうまく剥けるけど、すでに枯れかかっている水を吸い上げてない木は剥けない様です。


きれいに剥けるとこんな感じ。きらめいてますね~!美しいです!でも、生きたまま皮を剥いだ状態は生々しい印象も受けました。
この水が滴る様な輝きは、本当に短い間で、1時間もすると乾いて来てしまいます。薪割りした時の木の断面の輝きや、取れたての野菜の輝きがすぐに無くなってしまうのと似ています。これが、命の輝きです。

このワークショップを通して「きらめ樹」が普段森に触れる機会の無い人達が自然を体験し、森林の現状を考える機会を得るためにとても有効であることを感じました。いくら知識を詰め込んでも、実際に触れなければ一本一本の木、ひとつひとつの場所全てが違うことを理解することは難しい。
そしてこの間伐方法が、この土地に合ったものかどうかが実証されて行くのはこれからのこと。まずは8月のコヅカ・アートフェスティバルで、「オノココロ」のメンバーによって、皮むきを実施した場所でこの日の様子の写真展が開かれます。そして、1~2年後に伐倒して木達が材となった時、この日の作業がひとつの環になるのです。

森の一日

2010-05-06 | アートガーデン・コヅカ
連休最後の日、今日は一日森の中で過ごしてました。


午前中は木を切りに来てくれた樵の朗とチェーンソーで作業。コヅカ・アートフェスの会場作りに、彼の存在は今や欠かせないものになっています。


そして午後からは、小渕さんに連れられてやって来た「NPO法人 森の蘇り」の面々と、6月26日(土)の満月の日に行う皮むき間伐のワークショップのための打ち合わせで、森の中を散策しました。皮むき間伐は、最近いろいろな方面から話を伺って興味津々だったので、アートガーデン・コヅカでそのワークショップが開かれるなんて、まさにシンクロニシティ!とても嬉しいです。さらに、ワークショップを行った様子の写真を、アートフェスの時に、間伐したその場所に野外展示するというダブルの企画になりました。人がもう一度里山に触れて行くきっかけとして、素晴らしい企画になって来ています!


森の散策から帰って来たら、朗君は作業を終えて引き上げていましたが、彼の代わりに切り株を削ったオブジェが待っていました。ヤルなぁ~.....。

森の奉納神楽

2010-01-26 | アートガーデン・コヅカ

このあいだの日曜日、森の家では金束芸能保存会の方々による「奉納神楽」の鑑賞会が行われました。普段は神社の神事の時にしか演じることのない神楽を特別に披露していただきました。


芸能保存会の副会長による口上で会は始まりました。この方、神楽の話をさせたら止まらない踊り馬鹿。最近は獅子頭をかぶるのを若手に譲ってますが、芸の腕前は誰もが認める金束一のアーティストなんです。


奉納神楽は「やまーさがりはーうたのまーつるぎのまいーくるい」の5部から成っています。
まず山の中で獅子がうとうとしていると、里の方から祭り囃子が聞こえる場面「やま」から....。


これは里に下りて来た獅子が悪魔を祓う「つるぎのまい」。金束の神楽は、一度途絶えたものを保存会会長、副会長たちが復活させて今に至ります。地域の宝としてこの先も受け継がれて行くといいなあ、と思います。アートガーデン・コヅカもその一助が出来ればと思います。

宮下昌也と巡る悠久の旅