今年で10回目となる「安房・平和のための美術展」が南房総市富浦の枇杷倶楽部ギャラリーで開催中です。
毎年8月末に開催を続けて来たこの展覧会、今年の参加作家は過去最多の81名。
展示作品がギャラリーに入りきらず、実行委員の作品など数点は、小作品・グッズコーナーのある第2会場へ展示する盛況ぶりです。
力作も多く、例年以上の見応えのある展示になっています。
平和展の参加作家は年齢層もジャンルも多種多様で様々な作品が展示されていますが、年に一度平和への願いをそれぞれが出来る手法で表現しています。作品に添えられた、メッセージカードも是非読んでください。
またこの展覧会は収益を、平和のためにその時必要と思われる団体へ寄付していることが特徴です。
願いだけでなく、アートが社会の中でちゃんと機能して行く方法を実行委員会では、絶えず検討しています。
まあ、でも理屈は抜きに作家たちのバリエーション溢れる世界観を、楽しんでいただけたらと思います。
ちなみに僕の作品は、第2会場の部屋に展示しています。
昨年開催した「高山漫遊展」の時に描いた作品です。
この週末23、24日には10回展を記念したワークショップを開催していました。
題して「みんなで戦争ホーキ!」ワークショップ。
東京三鷹市で始まった「戦争ホーキ作り」。ミニチュアの箒を作って、憲法9条が印刷されたタグを付ければ出来上がり。
今回のワークショップは、その南房総版。
参加作家もお客様もかなり楽しんで作っていました。
平和活動も色々あると思いますが、クラフトを通して心の平和を実感してもらうワークは、美術家として僕の出来る一番の平和活動だと思っています。
アートやクラフト、手を動かして物を作る作業は、そのまま平和への入り口になると僕は信じています。手作りする事は、自分の心に向き合う事につながります。作る作業が佳境に入った時に訪れる心の静けさを感じる事、思い出す事、平和への鍵の在処はそこにあると感じています。
2日目、鋸南の大御所木版画家・今井俊さん登場。
テーマは「世界一汚いホーキ」。
ワークショップは2日間で終了しましたが、作家たちの作った「戦争ホーキ」は会場で1個¥300円で販売しています。
力作も多数あるので、かなりお得です。俊さんの「世界一汚いホーキ」も売ってます!
売り上げは全て寄付にまわします。
展覧会は8月31日(日)までです。
お近くの方は、是非足をお運びください。