ちょっと過去に遡って、10月の活動報告をしたいと思います。
10月は栃木市嘉右衛門町の「クラモノ。」と静岡県掛川市の「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展」で展示と公開制作をしたのですが、この二つのイベント、規模や地域の違いはあるもののコンセプトが近いイベントで、また「クラモノ。」は始まって4年目、「ちっちゃな文化展」は16年目と歴史の差があり、双方を比較すると、ここ15年くらいの地方文化とアートの関わりの変遷を垣間見るようで興味深かったのですが、その辺の話は後にして、先ずは「クラモノ。」の様子を写真でご覧下さい。
「クラモノ。」は倉の町・嘉右衛門町内の11の会場で展示、ライブ、出店などが行われるマーケットイベント。
今回はイベントテーマがアートという事で、カフェバザールさんより2日間の会期中に店内に壁画を公開制作する依頼を受けました。
お店の外へ出るとこんな感じ。
右が壁画を描いているカフェバザール。床屋さんを改造した店舗。
左が骨董品屋ツクモマメ。こちらではクラフト作家の出店や藍染めワークショップを開催。
どちらも昭和初期の建物。
ツクモマメ店内。
古い作りを生かして、スタッフたちが手作りで創り上げた素敵な店内。
お店の奥にはこんな台所が残っていました。
こちらカフェバザール店内。
壁面に作品を展示したこちらの部屋で注文をし、奥で公開制作を見ながら食事が出来る様にセッティング。
会期中のメニューはドリンクの他はお弁当一択。
このお弁当がすごい!
季節の素材を使った7種類の前菜(右上)、メインの肉料理(右下)、パスタ(左下)、2種類のデザート(左上)とスープ。
題して「秋を率いる自由の弁当」!
「これは何?」と思わず引き込まれる、様々な食感、味、香り、が次々にやって来る。
こんなお弁当食べた事無い!
お弁当について来るお品書き。
スタッフの皆さんが工夫と遊び心を持ち寄ってお弁当を作っている様は、正に食のアーティスト達。
これだけのお料理を出すお店なので、ファンも多いようで会期中も沢山の方が来店していていました。
カフェというよりレストラン。栃木の皆さん、是非行った方が良いですよ!
「クラモノ。」が開催されている嘉右衛門町は国重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、日光例幣使道の宿場町として栄えた江戸末期から昭和初期にかけての貴重な建造物を見て回る事も出来ます。
しかし、国が保存地区に指定したのは平成24年とごく最近の事。それ以前からかつての繁栄の後が残るこの街並に魅力を感じた若い人たちが、古い店舗を改造して始めたユニークなお店が自然に増え始め、「クラモノ。」の様なイベントが始まったとの事。
こんなおしゃれな雑貨屋さんも古い建物で、中に入ると梁がむき出しになっていたりします。
こちら代々続くお味噌屋さんの敷地内でのマーケット。奥の倉でライブもあったみたい。
古い街並なので路地が沢山あって散策が楽しい。
2日目、ツクモマメにアートクラフトパーティー登場!
久々の再会。1回目のコヅカ・アートフェスティバルに来てもらって以来大ファンです。
壁画制作も佳境です。
完成した壁画の前でバザールのみんなと記念撮影。
2日間、お世話になりました!
と、この後「ちっちゃな文化展」の話に続くのですが、「クラモノ。」で結構なボリュームになってしまったので、次回へ続く......。