宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

滝の不動尊

2010-12-07 | 地域生活
ここ数日いろんな人達が我が家を訪れてくれて、いろいろな打ち合わせ。格好のブログネタがいくつもあったのにも関わらず、すっかりカメラの存在を忘れていました。物事が動くときは写真なんか取ってる余裕が無いのね。お陰様で年末から来年前半の流れが見えてきました。事が起こった時に随時upという事で.....。

さて、今日は実家から母がやってきたので家族サービスモード。近所の志駒の「もみじロード」を抜けて滝の不動尊まで、お水を汲みにいってきました。


紅葉はピークを過ぎたようですが、まだまだこんなに美しい「もみじロード」。南房総では珍しい紅葉の名所。


ここが滝の不動尊。急な石段も小さな本堂も、大山不動のミニチュアみたいです。ここのお不動様、銘水ばかりが有名ですが、実は本堂の美術意匠が素晴らしい!


本堂正面の龍。


他の彫り物もすごいです。今日は本堂が閉まっていて中を見る事が出来ませんでしたが、天井も見事な花鳥風月の装飾画で飾られています。


よく見ると石段両脇の狛犬も、素朴ながら丁寧な作品。こちら「阿」像。


こちら「吽」像。可愛いでしょ?


そしてこちらが、有名な銘水。


岩の間からこんこんと湧き出ています。そしてここにも苔むしたお不動様。

お堂のある場所の空気も清々しいし、これだけの意匠があるという事は、かなり信仰を集めた由緒あるお不動様なのでしょうが、銘水の事ばかりが語られていて、御本尊やお堂について語られているのを聞いた事がありません。一度調べてみたいですね。


搾りたての菜種油

2010-12-01 | 
写真を撮り忘れてしまったのですが、先日の結婚パーティーで君津の「半兵衛炭の会」が、菜種油を搾る体験ブースを出していました。味噌、醤油、麹、塩などなど、いろいろな生活必需品を自分たちの手で作る試みをしてきましたが、油を作る場面に出くわしたのは初めてで興味津々、さっそく広子ちゃんが体験してきました。搾油機に砂などを取り除いた菜種を入れ、たくさん出て来る油かすと少しづつ搾り出される油に、普段当たり前に使っている油の尊さを実感したようでした。


搾って三日経った菜種油です。黄色味を帯びていますが、搾りたてはもっときれいな緑色でした。味も日に日に変化していて、搾りたてはさらっと軽く、びっくりする程ヘンプシードオイルに似ていました。毎朝トーストにつけていただいていますが、3日たった今朝は少しモッタリしてきて油っぽくなってきています。

野菜も醤油もそうでしたが自分で作ってみると大量生産、安定供給されている商品のありがたさ、技術力の高さを感じるとともに、本来それらが持っている質から、どうしても遠ざかってしまっていることを思い知らされます。そして本質に伴う喜びは作り手であればこそ味わえるものであって、流通や経済の力をどれほど駆使しても得る事は出来ないところにある事を痛感します。
手を動かし、身体を動かし、絶えず作り手側に身を置くこと。そこから得られる喜びの体現こそway of lifeだなぁ....、と、ひとすくいの油から人生を考えたのでした。

宮下昌也と巡る悠久の旅