宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
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お正月のためのクラフトワーク

2013-01-04 | 地域生活
新年あけましておめでとうございます。皆さんお正月はどのように過ごされましたか?
僕は実家にお年始に行った以外は家族と山で静かに過ごしています。昨年は三が日からいきなりライブペインティングで始まり2月にはバリ島→チェンマイと動き回りましたが、本来冬は山仕事に一番適した季節なので、今年の冬はこの山の大地とのつながりをもう一度しっかり感じたいと思っています。


我が家の神棚に飾ったお手製のしめ縄。しめ縄作りは以前地元の神社総代を努めた時に覚えたのですが、今年作ったしめ縄は実は藁でなくススキで作ってみました。我が家は田んぼをやっていないので、藁を入手するには誰かにもらうか買うしかない。(まぁ、買ったことはありませんが....)で、ふと夏にススキの葉で遊んで細い縄をなったらきれいに出来たのを思い出して、挑戦してみたらうまくいきました。房総半島は12月になってもススキの青い葉が残っているので、それを使うと藁で作るよりしっかりしてきれいなしめ縄になりました。
里山に伝わる様々な手工芸はこうゆう試行錯誤の賜物なんだろうな、と思いました。
10年以上前ですが、近所のおばあちゃんの家でお茶を作った時のこと、お茶の葉を摘んで蒸して火入れをする段になって、囲炉裏を見たらなんと大穴が開いていている。「ああ、これでは今日は出来ないな.....。」と思っていたらおばあちゃんが田んぼの土を取って来て、納屋にある藁を切って混ぜて、囲炉裏の穴にペタペタ貼って、火を焚きはじめたのを思い出しました。基本的にはあるモノで何でも作る。頭を柔らかくして手間を惜しまず、他人の手を煩わせること無く生きて行ければ素敵だな、と思います。


ちなみにこれは総代やった時に描いた鳥居に飾る大しめ縄の作り方のスケッチ。もし将来誰も作り方が解らなくなってしまったらと、神輿の飾りつけ方など、いろいろ描き残しました。でも僕の暮らす金束地区はまだまだ元気な地元の若い衆がいるので大丈夫だと思いますけどね。


あとお正月にはこんなささやかなクラフトワークも行っています。毎年親戚の子供たちのために和紙で作る干支の絵が入ったぽち袋。

宮下昌也と巡る悠久の旅