脳梗塞の治療を終え、5月21日にリハビリテーション病院へ転院した母かずえ。早いもので丸2ヵ月が過ぎました。主治医によると退院は8月中旬くらいになりそうだということです。残すところ1ヶ月。
ところが期待が大き過ぎたせいか・・・。脳梗塞の後遺症は殆ど無いようなのに、なかなか歩行がしっかりしてきません。パーキンソン病様の症状が強くなっているようにも見受けられます。本当にこんな調子で、自宅に戻れるのだろうかと不安になります。笑顔が出るようにはなったのですが。
丁度1ヶ月前にも、元兄嫁で今は親友となったもこちんが、一緒にお見舞いに行ってくれました。母かずえにとっては、元嫁ですね。3年程、徒歩3分くらいのところに住んで毎日一緒だったので、同居しているようなものでした。もこちんは早くに実母を亡くしていたので、とても母を頼りにし、大切にしてくれました。母かずえなのに~!
そのもこちんが、今回また一緒に行ってくれ、帰り道に・・・「実はさ、この間来た時は余りにショックで言えなかったんだけど、お母さん、この間と比べたら、すごく良くなってる!あの、表情のない、視線の定まらないお母さんを、これから○○(私)が面倒看なきゃいけないのかと思って、実は私あの後、落ち込んだの。」
1ヵ月前と言えば、まだ認知症のお薬を止めて直ぐの頃でした。その頃は確かに、表情が無くなり、自分から話すことも少なくなり、視線も余り動かず、とにかく笑わなくなっていました。あの笑い上戸の、笑っちゃいけない時まで笑っちゃう母かずえが。
今ではこの笑顔ですからね。お薬を止めて貰って、正解だったようです。でもね、葛藤もあります。認知症がドンドン進んでいるのではないかと思ってしまうような出来事も。
昨日も「携帯電話の充電をどうやるんやったか、分からんようになってしもうたんよ」と言ったり、車いすの時に装着するベルトを、たった今はずしてベッドに横たわったばかりなのに「このベルト、外して欲しいんよ」とベルトがあった部分をトントンしてみたり。
私が「えっ?」という顔をしたら、暫く考えて「お母さん、頭がだいぶ、おかしゅーなっとる」と、クルクルパーのジェスチャーをして、自ら大爆笑してましたけど。
それでもね、入院して2ヶ月ですから、少しは仲良しの看護士さんや患者さんも出来たようで、それはとても嬉しそうです。建物が円形になっていて、廊下は丸く繋がっています。そこをリハビリで、何週も歩くのですが、仲良くなった人とすれ違うのが楽しいと。
「面白い看護師さんがおってね~、お母さんの顔をみると、こうするんよ。こうしてすれちがうんよ、おもしろいやろ~」
ん~、まぁそうでもないけど、お母さんが楽しそうだから、楽しいよ~。「だってあんた、こうよ、こんな面白いことするんよ~。もう大笑いよ」面白いと言ってもらえるまで、このポーズを止めそうになかったので、面白いと言っときました。
4人部屋のね、入口に各自のロッカーがあるのですが、とうとうこんなに大きな文字で、かずえ様のロッカーと書かれてしまいました。
この間もね、全然知らないTシャツを着てましてね。慌てて看護師さんの所に持っていきました。「すみません、どなたか他の方のロッカーから出して着てしまったようで・・・お洗濯してお返しすればいいでしょうか?」
「あらあら、今日のTシャツ素敵な色だね~って褒めたら、嬉しそうにニコニコしてたのにね~、他人のだったのね~。大丈夫ですよ、こちらで洗濯してお返ししますから」
そんなこんなの、母かずえ。毎日来て欲しいと言いますが、流石にお金も私の体力も続きません。それでも週の半分以上は、どんなに疲れていても、喜ぶ顔を思い浮かべ、せっせせっせと通います。刺激を与えてあげることが、何よりの治療だと信じていますしね。
「あんた、相当疲れとるんやないん?目が真っ赤よ。さっきからあくびばっかりしよる。」
「ちょっと寝不足なの~。でも病院には来て欲しいんでしょ?無理しないでとか言わないんでしょ?」
「・・・う・・・ん、それはちょっと、どう考えても言えんねぇ。えへへ」えへへじゃないわ~!皺くちゃで可愛くないわ~!(どんだけ親に毒吐くか~)
私の顔を見ることだけが、楽しみなのだと言われれば、頑張って通うしかありませんよね。こんな顔見て喜んでくれるの、世の中広しと言えど、かずえさんただひとりだし。
ところで例のあいつ、まだ一度も見舞いに来ませんが、そろそろボコッてよろしいですかね?
ま、触るのも嫌なので、ボコりませんけど~!
女房を行かせときゃ、自分は来なくていいと思ってんのか~!このボケ!カス!
ところが期待が大き過ぎたせいか・・・。脳梗塞の後遺症は殆ど無いようなのに、なかなか歩行がしっかりしてきません。パーキンソン病様の症状が強くなっているようにも見受けられます。本当にこんな調子で、自宅に戻れるのだろうかと不安になります。笑顔が出るようにはなったのですが。
丁度1ヶ月前にも、元兄嫁で今は親友となったもこちんが、一緒にお見舞いに行ってくれました。母かずえにとっては、元嫁ですね。3年程、徒歩3分くらいのところに住んで毎日一緒だったので、同居しているようなものでした。もこちんは早くに実母を亡くしていたので、とても母を頼りにし、大切にしてくれました。母かずえなのに~!
そのもこちんが、今回また一緒に行ってくれ、帰り道に・・・「実はさ、この間来た時は余りにショックで言えなかったんだけど、お母さん、この間と比べたら、すごく良くなってる!あの、表情のない、視線の定まらないお母さんを、これから○○(私)が面倒看なきゃいけないのかと思って、実は私あの後、落ち込んだの。」
1ヵ月前と言えば、まだ認知症のお薬を止めて直ぐの頃でした。その頃は確かに、表情が無くなり、自分から話すことも少なくなり、視線も余り動かず、とにかく笑わなくなっていました。あの笑い上戸の、笑っちゃいけない時まで笑っちゃう母かずえが。
今ではこの笑顔ですからね。お薬を止めて貰って、正解だったようです。でもね、葛藤もあります。認知症がドンドン進んでいるのではないかと思ってしまうような出来事も。
昨日も「携帯電話の充電をどうやるんやったか、分からんようになってしもうたんよ」と言ったり、車いすの時に装着するベルトを、たった今はずしてベッドに横たわったばかりなのに「このベルト、外して欲しいんよ」とベルトがあった部分をトントンしてみたり。
私が「えっ?」という顔をしたら、暫く考えて「お母さん、頭がだいぶ、おかしゅーなっとる」と、クルクルパーのジェスチャーをして、自ら大爆笑してましたけど。
それでもね、入院して2ヶ月ですから、少しは仲良しの看護士さんや患者さんも出来たようで、それはとても嬉しそうです。建物が円形になっていて、廊下は丸く繋がっています。そこをリハビリで、何週も歩くのですが、仲良くなった人とすれ違うのが楽しいと。
「面白い看護師さんがおってね~、お母さんの顔をみると、こうするんよ。こうしてすれちがうんよ、おもしろいやろ~」
ん~、まぁそうでもないけど、お母さんが楽しそうだから、楽しいよ~。「だってあんた、こうよ、こんな面白いことするんよ~。もう大笑いよ」面白いと言ってもらえるまで、このポーズを止めそうになかったので、面白いと言っときました。
4人部屋のね、入口に各自のロッカーがあるのですが、とうとうこんなに大きな文字で、かずえ様のロッカーと書かれてしまいました。
この間もね、全然知らないTシャツを着てましてね。慌てて看護師さんの所に持っていきました。「すみません、どなたか他の方のロッカーから出して着てしまったようで・・・お洗濯してお返しすればいいでしょうか?」
「あらあら、今日のTシャツ素敵な色だね~って褒めたら、嬉しそうにニコニコしてたのにね~、他人のだったのね~。大丈夫ですよ、こちらで洗濯してお返ししますから」
そんなこんなの、母かずえ。毎日来て欲しいと言いますが、流石にお金も私の体力も続きません。それでも週の半分以上は、どんなに疲れていても、喜ぶ顔を思い浮かべ、せっせせっせと通います。刺激を与えてあげることが、何よりの治療だと信じていますしね。
「あんた、相当疲れとるんやないん?目が真っ赤よ。さっきからあくびばっかりしよる。」
「ちょっと寝不足なの~。でも病院には来て欲しいんでしょ?無理しないでとか言わないんでしょ?」
「・・・う・・・ん、それはちょっと、どう考えても言えんねぇ。えへへ」えへへじゃないわ~!皺くちゃで可愛くないわ~!(どんだけ親に毒吐くか~)
私の顔を見ることだけが、楽しみなのだと言われれば、頑張って通うしかありませんよね。こんな顔見て喜んでくれるの、世の中広しと言えど、かずえさんただひとりだし。
ところで例のあいつ、まだ一度も見舞いに来ませんが、そろそろボコッてよろしいですかね?
ま、触るのも嫌なので、ボコりませんけど~!
女房を行かせときゃ、自分は来なくていいと思ってんのか~!このボケ!カス!
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