2004年3月4日、74歳の父は脳梗塞で亡くなりました。今年は18回忌ということになりますね。日本のしきたりや習慣など、無知な私は祥月命日をどうしてあげればいいのかも分からないまま、父の好物だった料理を作り、好きなお酒を一緒に飲んで、昔ばなしをすることにしています。(ほぼほぼ父へ悪態吐いてます)笑
お父さん、立派やろ~?金目鯛、買うてきたよー。煮魚大好きやったもんねぇ。でもこれ、仕事終わりに買い物に行ったけぇ、20%引きやった!大き過ぎて鍋につからんで、尻尾のとこが折れ曲がってしもうたよ。
ワンパターンやけど、から揚げもね。もも肉と骨付きの手羽中を揚げたっちゃ。
そう言うたらね、この前お母さん、特別養護老人ホームに入居したよ。同居しとった3年間は、何もかもが噛み合わんでね、文句ばっかり言うてしもた。そやけどその頃、もこ姉さんが言うてくれたよ。「〇〇は、言ってることはヤ〇ザみたいだけど、やってることは天使だよね~」て。
口は悪いけど、お母さんが喜んでくれそうなことは、全力で頑張った。あ、そうやん。そういうとこ、お父さんに似たんやん。
ヤ〇ザで思い出したけど、その昔、不思議なことがあったん覚えとる?そん時あたしはもう結婚して家を出とった。そやけお母さんと二人だけでサーカス観に行ったことあったやろ?
車降りて歩きよったら、それらしい若衆が2~3人走り寄ってきて「どうぞ、こちらに・・・」いうて、入場券も買わんで裏口みたいなとこから、えぇ席に案内された言う話。
「お父さん、なしてこうなったん?あの人たち誰なん?」てお母さんが聞いたら「わしが知るか!」てお父さん腹かいたてお母さん言いよったよ。「これ、誰かと間違えられたんと違うんね?入場料払わんと気持ち悪いやん」てお母さんがしつこく言うても「こっちこい言われたけ来ちゃったんやろが。黙ってサーカス観とけ!」て。
さっきの怖いお兄さんたちが、怒って戻って来るんやなかろうかて、お母さんは気が気じゃなかったみたいやん。大体ね、お父さんの格好がいけんのよ。面倒臭いけぇてどこに行くのも作務衣着て、おまけに何でかしらん、いっつもべっ甲のフチの、真っ黒いサングラス掛けとったやろ?頭は角刈やったしね。ありゃ~どこぞの組の親分さんに間違えられたんよ、絶対。
お母さんはサーカスどころやなくなって、全部観らんで帰った言うとったけど、お父さんもホントは怖かったんやないん?笑
はい、これがお父さんの分。
あたしはこっち。
そやけどまぁお母さんに弱いとこ見せられんのがお父さんやったけね。内心ビクビクしとったかもしれんけど、格好つけて、平気そうな顔しとったんやないかてあたしは疑うとる。笑
中学時代、部活で帰りが遅くなる私を、暗い夜道、徒歩で迎えに来てくれた父。前を歩いていた若い女性が、何度も後ろを振り返り、走って逃げられたとぼやいていた父。お酒を飲むと絡んできて、始末に負えなかった父。
強面で、ヤ〇ザの親分に間違えられるような外見でしたが、優しいところも確かにあった。お父さん、昔ばなし、またしようね。
お父さん、立派やろ~?金目鯛、買うてきたよー。煮魚大好きやったもんねぇ。でもこれ、仕事終わりに買い物に行ったけぇ、20%引きやった!大き過ぎて鍋につからんで、尻尾のとこが折れ曲がってしもうたよ。
ワンパターンやけど、から揚げもね。もも肉と骨付きの手羽中を揚げたっちゃ。
そう言うたらね、この前お母さん、特別養護老人ホームに入居したよ。同居しとった3年間は、何もかもが噛み合わんでね、文句ばっかり言うてしもた。そやけどその頃、もこ姉さんが言うてくれたよ。「〇〇は、言ってることはヤ〇ザみたいだけど、やってることは天使だよね~」て。
口は悪いけど、お母さんが喜んでくれそうなことは、全力で頑張った。あ、そうやん。そういうとこ、お父さんに似たんやん。
ヤ〇ザで思い出したけど、その昔、不思議なことがあったん覚えとる?そん時あたしはもう結婚して家を出とった。そやけお母さんと二人だけでサーカス観に行ったことあったやろ?
車降りて歩きよったら、それらしい若衆が2~3人走り寄ってきて「どうぞ、こちらに・・・」いうて、入場券も買わんで裏口みたいなとこから、えぇ席に案内された言う話。
「お父さん、なしてこうなったん?あの人たち誰なん?」てお母さんが聞いたら「わしが知るか!」てお父さん腹かいたてお母さん言いよったよ。「これ、誰かと間違えられたんと違うんね?入場料払わんと気持ち悪いやん」てお母さんがしつこく言うても「こっちこい言われたけ来ちゃったんやろが。黙ってサーカス観とけ!」て。
さっきの怖いお兄さんたちが、怒って戻って来るんやなかろうかて、お母さんは気が気じゃなかったみたいやん。大体ね、お父さんの格好がいけんのよ。面倒臭いけぇてどこに行くのも作務衣着て、おまけに何でかしらん、いっつもべっ甲のフチの、真っ黒いサングラス掛けとったやろ?頭は角刈やったしね。ありゃ~どこぞの組の親分さんに間違えられたんよ、絶対。
お母さんはサーカスどころやなくなって、全部観らんで帰った言うとったけど、お父さんもホントは怖かったんやないん?笑
はい、これがお父さんの分。
あたしはこっち。
そやけどまぁお母さんに弱いとこ見せられんのがお父さんやったけね。内心ビクビクしとったかもしれんけど、格好つけて、平気そうな顔しとったんやないかてあたしは疑うとる。笑
中学時代、部活で帰りが遅くなる私を、暗い夜道、徒歩で迎えに来てくれた父。前を歩いていた若い女性が、何度も後ろを振り返り、走って逃げられたとぼやいていた父。お酒を飲むと絡んできて、始末に負えなかった父。
強面で、ヤ〇ザの親分に間違えられるような外見でしたが、優しいところも確かにあった。お父さん、昔ばなし、またしようね。
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