亡き愛猫なんちゃんのお骨置き

これは7年前に作ったミニチュアキャットタワーです。4月1日、初出勤からの帰り道、バスの中で私のHPへの質問が来ていることに気付きました。仕事場へのスマホ持ち込みは禁止なので、メールチェックはどうしてもその時間になってしまう。

「先日亡くなってしまった愛猫の骨カプセル置場にと生前利用していたキャットタワーに近い物を探しております。色々と探してみたのですがこちらのキャットタワーがかなり近いので何とかベージュ色でご作成のお願い出来ませんでしょうか？」

ま、正直に言うと、ボロ雑巾みたいに疲れていたので「え？この時期に？よりによってどーして今なの？」と思いました。

だけどそれは私の勝手な都合。考えてみたら、お前、自分もポンちゃんを亡くして、死ぬほど苦しまなかったか？そんな時、皆さんの優しい言葉やお心遣いで、助けられたんじゃなかったか？

道具は揃っている。私がその気になればいいだけだ。

仕事を始めたばかりなので、時間が掛かっても良いと仰って頂けるなら、是非お引き受けしたいとメールしました。

とても喜んでくださって、その返事は「いつまででも待ちます。どうかご無理の無いように！」という優しい言葉まで添えてくださいました。だけどね、ミニチュアキャットタワー作るの、7年ぶり？

この時ね、己を褒めてやりました。自分が記憶障害だと分かっているので、ちゃ～んと制作手順マニュアルを作って残してた！それがなかったら、もしかしたら作れなかったかも～

1ケ月は掛かると思いますと申し上げていましたが、愛猫を亡くされた飼い主さんの辛さを、一日も早く和らげて差し上げたいと思ったので、他のことは後回しにして大至急で製作。黒猫なんたろうちゃん（通称なんちゃん女の子）のことを思いながら、丁寧に丁寧に心を込めて作りました。

安定感を持たせるために、底にはタイルを貼っています。

3月30日、奥様の腕の中で、18歳で亡くなったというなんちゃん。メールのやり取りの中で、飼い主の腕の中で旅立ってくれるなんて、お互いに親孝行な子に恵まれましたね、とお話しました。

黒ねこちゃんが寝ているそこは、なんちゃんのお骨が入るかもしれないね。その時は、別の場所で寝てあげてね。

梱包は出来たけど、諸々の手続きでお送り出来るのは今度の金曜日かな。ご夫妻で喜んでくださるといいなぁと、祈るような気持ち。

生きている内は、お外に出ることが一度もなかったけど、これからは妻と一緒に、なんちゃんを連れて、色んな所を旅したいとメールに書かれていました。それも素敵～　なんちゃん良かったね。

出不精のあたくしは、どこにもポンちゃんを連れて行ってあげられないけど、ポンちゃんも飼い主に似て、出不精だったかもだから、まぁいっか～ってね　勝手に決めちゃったよこれ。笑

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