今日はバレンタインの日である。朝から好天に恵まれ、今散歩から帰って
きたところである。何を書こうかと悩んでいたが、最近の中近東の状況から
イスラム教の国々での宗教の差について調べてみた。日本では、浄土宗とか
臨済宗などの宗派での争いはないが、イスラム教では、スンニン派とシーア派
とが今でもあらそっている。私が昭和46年頃に、パーレビー国王の時代にイラン
に仕事で行ったときテヘランの町で、シーア派の行列を見たが、一部の列の人
の足もとには、鎖を付けて錘を引きずり、それを鞭で打つ人が演技して歩くのだ。
あとでわかったのだが、イラクのスンニン派の人に引きずられて、イランのシーア
派の人が恨みを忘れないないために年に一回やるイベントであるとのことであった。
その後、イラクとイランが戦争が起こったのであるが。現在でも、ペルシャ湾を挟んで、
イランとサウジが睨みあっている。どうして、イスラム教では、宗派間で、こうまで、
喧嘩をするのであろう。これは、コーランの預言者ムハマド以降の指導者をどうやって
決めるかの意見の対立が原因である。コーランには、多神教に対する明確な敵意が
記述されているが、一方では、平和を望み、イスラム教徒に害を及ぼさない場合は、
平和的関係を結んでも良いとなっているが、国によって、どの意見を取るかが異なっ
ている。その中でも、多神教に対して、一切認めない国として挙げれば、イランと
サウジで゛ある。インドネシアやパキスタンやトルコなどは、平和を望む穏健な国
であるが、やはり日本のように、宗教に対して自由ではない。