先日のアフガニスタンで起こった中村哲医師が殺害されたとの報道には、
誰がこのような行為を行ったか憤らずにはいられない。アフガニスタンで
長年に渡って、復興のための支援活動を行ってきた日本の国籍の外国人
が銃撃され死亡したのだ。中村さんは、30年前から医師団の一員として
医師のいない山岳地帯で支援していたのであるが、医療を続けて行くうちに
いくら治療しても、(水がないと食べ物が取れない、栄養失調になる。そのため
体力が落ちてどんどん死んでいく。職に困れば傭兵になることの繰り返し。
これには、やはり干ばつ対策が必要だ。)この考えから1600本の井戸を
掘り、東京ドウム約4000個分の農地を回復して、この地域の人から偉大な人と
して復興の父とよばれていたのだ。アフガニスタンはこの考えを、全地域に
拡大していけば、良い国になるはずであるのに、どうして、この考えに逆らった
のか。報道では、水の利権を争うことが原因とのようであるが、これは、部族
間の利権争いが絶えないことではないか。アフガニスタンの国民意識、愛国心が
すくないのであろうか。悲しいことだ。私が数年前に、台湾旅行に行ったときに、
台湾の人が、いかに日本人に好意を持っているかを知ることができた。日本が
日清戦争での勝利から賠償として未開の台湾の地を統治したが、この台湾の地を
日本の農地のようにするために努力したのが、八田与一であることを知った。
彼は、当時台南地域の農地が干ばつで農業が遅れていることを知り、東の山地
に降る豊富な雨をトンネルを掘って、西のこの台南の地域にそそぎ、農地に水
を送りだす工事を行いつづけ、その結果現在では、水田と畑の農地による農業
地帯となって沢山の作物がとれるようになっている。このことから台湾では、
八田与一を知らない人はいないほどの偉人である。台湾では、アフガニスタン
にはない国の意識が強かったのであろうか。比較するに中村さんの努力がむな
しくてたまらないのは私だけであろうか。
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