今日、再び三浦海岸へ行ってきました。先日に続いて、コムウェア本部主催の『ユースコース』での講演です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/38/b4dce6c45d991ae7e0b5fdd40dcdb78b.jpg)
2週間前は、雪が吹きすさぶ中でのドライブになってしまい、特に帰り道では速度制限があったりして大変な思いをしましたが、今日は天気も良くて快適。行きがてら、海辺の道を通って行ったら大勢のウィンドサーファーがいてびっくり。今日は天気が良くて比較的暖かかった割には風が強かったので、ウィンドサーフィンには絶好だったのかも知れませんね。
さて、ユースコースでの講演はいつもの通り、若手組合員の皆さんに政治の大切さについてお話ししました。前回の反省も込めて、少し中身を手直し。内容的には良くなったかなと思うのですが、いかんせん、時間が長くなってしまい、またまた反省しきり。ん~、しゃべりだすと熱くなって時間を忘れるくせ、なかなか直りません・・・。おかげで質疑の時間があまりなくて、せっかくの機会だったのに参加者の皆さんには申し訳ないことをしました。
それでも、最初に質問をしてくれた参加者が、私が全然話の中で触れなかった「TPP」について質問をしてくれたことに嬉しい驚き。これまで何度もユースコースに参加していますが、TPPについて質問が出たのは初めてでした。質問は「本当に労働者の移動が自由化されてしまうの?大変なことになるのでは?」という内容でしたが、メディアやネット上でさまざまな(過激憶測?)情報が飛び交っているので、そのことについて聞いてくれたわけですね。
私自身、長年、国際労働運動に携わって、無秩序な自由貿易がどれだけ各国の労働者に悪影響を与えてきたかを見てきただけに、自由貿易に関する議論には常に慎重に接するようにしています。特に、WTOのような多国間の枠組みであろうが、FTA・EPAのような二国間(または二地域間)の枠組みであろうが、それが当該国の労働者や生活者にどのような影響を及ぼすのか、経済だけでなく、社会にどのような影響を与える可能性があるのか、その辺の分析なくして拙速に合意するべきではない、と考えているわけです。
「貿易の自由化を進めれば全てがバラ色で、みんなハッピー」などという議論は全く眉唾ですね。貿易の自由化には(他のいかなる政策もそうですが)必ず光の部分と影の部分があります。影の部分の方が大きければ、それはそもそもいい選択肢ではないということになりますし、もし光の部分が大きかったとしても、影の部分にちゃんと光を当てて悪影響を最小化することが政治の責任ですね。
その点、現在のTPP議論にも慎重な立場で接しているのですが、一方で、今の段階で完全に拒絶する立場にも立っていません。ちまたで言われているように、何せTPPについてはまだ「正確な情報がない」のです。日本は交渉に参加していないので、情報収集が難しいのはその通りなのですが、それにしても正確な情報が少なすぎます。今、巷でいろいろな情報が飛び交っていますが、ほとんどは推測、憶測でしょう。推進派の言うことも、反対派の言うことも。推測や憶測の情報に基づいて、重要な政策判断を下したくない、というのが今のところの思いです。
ということで、ちゃんとした回答にはならなかったのですが、質問してくれた参加者には私のそういう考えをお話しました。労働者の移動の自由化について言えば、確かに労働者の移動が完全に自由になったら大変なことになるかも知れないけれど、TPPがそのようなこと(完全自由化)をめざしているのかどうかは正直、分からない、と。個人的には、これまでのWTO(GATS)の議論やさまざまなFTA・EPAでの議論から判断して、人の移動を完全に自由化してしまうことに同意できる国はTPP参加国でも少ないのではないか、と。
いずれにしろ、正確な情報がないと判断できない問題ですので、今後ともしっかりと民主党内のさまざまな議論の場に参加して、政府に情報提供を求めつつ、皆さんにも情報発信していきたいと思っています。
以上、いろいろと考える機会をもらった、今日の活動報告でした!
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2週間前は、雪が吹きすさぶ中でのドライブになってしまい、特に帰り道では速度制限があったりして大変な思いをしましたが、今日は天気も良くて快適。行きがてら、海辺の道を通って行ったら大勢のウィンドサーファーがいてびっくり。今日は天気が良くて比較的暖かかった割には風が強かったので、ウィンドサーフィンには絶好だったのかも知れませんね。
さて、ユースコースでの講演はいつもの通り、若手組合員の皆さんに政治の大切さについてお話ししました。前回の反省も込めて、少し中身を手直し。内容的には良くなったかなと思うのですが、いかんせん、時間が長くなってしまい、またまた反省しきり。ん~、しゃべりだすと熱くなって時間を忘れるくせ、なかなか直りません・・・。おかげで質疑の時間があまりなくて、せっかくの機会だったのに参加者の皆さんには申し訳ないことをしました。
それでも、最初に質問をしてくれた参加者が、私が全然話の中で触れなかった「TPP」について質問をしてくれたことに嬉しい驚き。これまで何度もユースコースに参加していますが、TPPについて質問が出たのは初めてでした。質問は「本当に労働者の移動が自由化されてしまうの?大変なことになるのでは?」という内容でしたが、メディアやネット上でさまざまな(過激憶測?)情報が飛び交っているので、そのことについて聞いてくれたわけですね。
私自身、長年、国際労働運動に携わって、無秩序な自由貿易がどれだけ各国の労働者に悪影響を与えてきたかを見てきただけに、自由貿易に関する議論には常に慎重に接するようにしています。特に、WTOのような多国間の枠組みであろうが、FTA・EPAのような二国間(または二地域間)の枠組みであろうが、それが当該国の労働者や生活者にどのような影響を及ぼすのか、経済だけでなく、社会にどのような影響を与える可能性があるのか、その辺の分析なくして拙速に合意するべきではない、と考えているわけです。
「貿易の自由化を進めれば全てがバラ色で、みんなハッピー」などという議論は全く眉唾ですね。貿易の自由化には(他のいかなる政策もそうですが)必ず光の部分と影の部分があります。影の部分の方が大きければ、それはそもそもいい選択肢ではないということになりますし、もし光の部分が大きかったとしても、影の部分にちゃんと光を当てて悪影響を最小化することが政治の責任ですね。
その点、現在のTPP議論にも慎重な立場で接しているのですが、一方で、今の段階で完全に拒絶する立場にも立っていません。ちまたで言われているように、何せTPPについてはまだ「正確な情報がない」のです。日本は交渉に参加していないので、情報収集が難しいのはその通りなのですが、それにしても正確な情報が少なすぎます。今、巷でいろいろな情報が飛び交っていますが、ほとんどは推測、憶測でしょう。推進派の言うことも、反対派の言うことも。推測や憶測の情報に基づいて、重要な政策判断を下したくない、というのが今のところの思いです。
ということで、ちゃんとした回答にはならなかったのですが、質問してくれた参加者には私のそういう考えをお話しました。労働者の移動の自由化について言えば、確かに労働者の移動が完全に自由になったら大変なことになるかも知れないけれど、TPPがそのようなこと(完全自由化)をめざしているのかどうかは正直、分からない、と。個人的には、これまでのWTO(GATS)の議論やさまざまなFTA・EPAでの議論から判断して、人の移動を完全に自由化してしまうことに同意できる国はTPP参加国でも少ないのではないか、と。
いずれにしろ、正確な情報がないと判断できない問題ですので、今後ともしっかりと民主党内のさまざまな議論の場に参加して、政府に情報提供を求めつつ、皆さんにも情報発信していきたいと思っています。
以上、いろいろと考える機会をもらった、今日の活動報告でした!